十六世紀史研究学会 研究会開催のご案内

 十六世紀史研究学会のご案内を申し上げます。下記のとおりですので、奮ってご参加ください(メール<watanabe.daimon■peach.plala.or.jp>で参加申し込みをお願いします。史跡見学会は連絡不要。当日、集合場所にお集まりください)。

 ※どなたでもご参加いただけます。一般の方も数多く参加されていますので、関心のある方はぜひ参加してください。

☆十六世紀史研究学会 第25回研究会開催のご案内

【日 時】2018年6月23日(土) 15時00分

【場 所】市川市男女共同参画センター 研修室D(JR総武線「市川駅」、京成線「市川真間駅」が最寄駅です)

【報告者】渡邊大門

【タイトル】「「仍執達如件」の書止文言を持つ織田信長の禁制をめぐって」

【報告概要】
 永禄11年9月、織田信長は足利義昭を推戴し入洛を果たした。その際、信長は山城などの寺社に「仍執達如件」の書止文言を持つ禁制を発給しており、それは義昭との関係が破綻するまで続く。最近、こうした信長の「仍執達如件」の書止文言を持つ禁制について、義昭の意を奉じる奉書であるとの見解が提示されている。本報告では、「仍執達如件」の書止文言を持つ信長の禁制について、関連史料を交えつつ、奉書であるか否かを再検討する。

【参考文献】
山田康弘「戦国期幕府奉行人奉書と信長朱印状」(『古文書研究』六五号、二〇〇八年)
依藤保「奉書文言としての「仍執達如件」―織田信長禁制を素材に」(『歴史と神戸』三一五号、二〇一六年)
水野嶺「織田信長禁制にみる幕府勢力圏」(『織豊期研究』一八号、二〇一六年)
渡邊大門「織田信長の初見文書をめぐって」(同編『織田権力の構造と展開』歴史と文化の研究所、二〇一七年)

【参加費】400円

【その他】
・参加希望の方は、必ずwatanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■を@に直してください)までご連絡をお願いします。
・『論集 赤松氏・宇喜多氏の研究』、『織田権力の構造と展開』、『戦国・織豊期の諸問題』、『十六世紀史論叢』8号を希望の方は持参しますのでお申し付けください。
・終了後、懇親会があります(参加自由)。

☆十六世紀史研究学会 第26回研究会開催のご案内

【日 時】2018年7月28日(土) 15時00分

【場 所】市川市男女共同参画センター 研修室E(JR総武線「市川駅」、京成線「市川真間駅」が最寄駅です)

【報告者】岩田康志氏

【タイトル】「戦国大名今川家と過書銭関連・伝馬掟記載の「公方」称号」

【報告概要】
 本報告では、駿河国・遠江国の守護であり、さらに三河国をも支配した、戦国大名今川家が、「公方」と呼称される存在であったのかについて、検討するものである。
 今川家は、足利将軍家の支族で、同支族の吉良長氏(吉良家祖)の子国氏が、三河国幡豆郡今川庄(愛知県刈谷市)を与えられ、今川と称したのに始まり、基氏・範国・範氏・泰範・範政・範忠・義忠・氏親・氏輝・義元(氏輝弟)・氏真とつづいていく。
「公方」という言葉は、平安中期頃から見られるもので、おもに天皇家を示すものであったのだが、鎌倉後期以降、荘園・公領を一円的に支配する荘園領主(権門勢家)や武家権門たる将軍家・地頭(国人領主)、さらに、得宗・鎌倉公方家・守護、また、乙名(惣村)等をも(非局所的)示すようになった、とされるものである。
 本報告で取り上げる今川家も、「公方」である、とされるのだが、しかし、今川家関連の史料を網羅的に見ると、今川家を守護の尊称である「御屋形様」と示している記事は窺えるが、「公方」と示している記事は、管見の限り窺えない。
 そこで本報告では、先行研究において、特に「公方」を今川家としている、過書銭(関銭)関連・伝馬掟の史料を掲げて、今川家が、通説的に言われているような、「公方」と呼称される存在であったかのか否かについて再検討し、さらに、その「公方」が何某を示しているのか仮説する。

【参考文献】
有光友学氏「今川義元―氏真の代替りについて」(『戦国史研究』第四号、一九八二年)
有光友學氏『戦国大名今川氏の研究』(吉川弘文館、一九九四年)
有光友學氏「今川氏の印章と印判状研究」(『戦国史料の世界』、岩田書院、二〇〇九年)
有光友學氏「今川氏印判状の機能」(『戦国史料の世界』、岩田書院、二〇〇九年)
有光友學氏「葛山氏の系譜」(『戦国史料の世界』、岩田書院、二〇〇九年)
有光友學氏『戦国大名今川氏と葛山氏』(吉川弘文館、二〇一三年)
伊藤一美氏「伝馬御印と常御印判―発給手続に関する小考―」(『戦国史研究』第十号、一九八五)
大石泰史氏「今川義元の印章とその機能」(『戦国史研究』第二一号、一九九一年)
大石泰史氏「今川氏家臣三浦正俊と三浦一族」(『戦国史研究』第二五号、一九九三年)
大石泰史氏「今川領国の宿と流通―宿と流通を語る『上』と『下』―」(『馬の博物館研究紀要』一八号、二〇一二年)
大久保俊昭氏「如律令」印について(『戦国史研究』第十六号、一九八八年)
荻野三七彦氏『印章』(吉川弘文館、一九六六年)
奥野高広氏『戦国大名』(塙書房、一九六〇年)
小佐野浅子氏「土豪の生業と地域社会―駿河国駿東郡芹沢氏を事例にー」(『戦国史研究』六七号、二〇一四年)
小和田哲男氏「戦国期東海道周辺の宿と伝馬役」(『東海道交通史の研究』清文堂出版、一九九六年)
黒田基樹氏「駿河葛山氏と北条氏」(『戦国大名領国の支配構造』、岩田書院、一九九七年)
佐藤進一氏『古文書学入門』(法政大学出版局、一九九七年)
柴辻俊六氏『戦国大名武田氏領の支配構造』(名著出版、一九九一年)
新城常三氏『戦国時代の交通』(畝傍書房、一九四三年)
下山治久氏「後北条氏の伝馬制度」(『戦国大名論集』八、吉川弘文館、一九八三年)
関口宏之氏「今川氏国人衆の葛山氏と後北条氏との関係」(『戦国史論集』、名著出版、一九八〇年)
則竹雄一氏『戦国大名領国の権力構造』(吉川弘文館、二〇〇五年)
野澤隆一氏「今川氏の伝馬制度に関する一試論」(『国史学』二一二号、二〇一四年)
長谷川弘道氏「今川氏真の家督継承について」(『戦国史研究』第二三号、一九九二年)
福田以久生氏『駿河相模の武家社会』(清文堂出版、一九七六年)
矢島有希彦氏「十六世紀中期駿河国駿東郡における葛山氏の動向」(『武田氏研究』一二号、一九九四年)
『小山町史』(第六巻、原始古代中世通史編、一九九六年)
『御殿場市史』(一、古代中世・近世史料編)

【参加費】400円

【その他】
・参加希望の方は、必ずwatanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■を@に直してください)までご連絡をお願いします。
・『論集 赤松氏・宇喜多氏の研究』、『織田権力の構造と展開』、『戦国・織豊期の諸問題』、『十六世紀史論叢』8号を希望の方は持参しますのでお申し付けください。
・終了後、懇親会があります(参加自由)。

【十六世紀史研究学会の報告者募集】

 十六世紀史研究学会では、報告者を募集しております。1400年代から1600年代初頭の範囲でしたら、政治、経済、社会、文化などジャンルは問いません。場所は、市川市内(JR市川駅、京成市川真間駅近く)になります。どうぞ奮ってご応募ください。ご心配な方は、遠慮なくお問い合わせくださいませ。

【研究会の開催状況】


第1回 2016.02.07 中脇聖氏「天正期一条内政の政治的立場 ―『石谷家文書』に見る渡川合戦を通して―」
第2回 2016.03.19 赤坂恒明氏「文禄年間の公家列名史料について」
第3回 2016.05.22 小池辰典氏「山内六角就綱の近江守護補任について」
第4回 2016.06.18 高橋陽介氏「慶長五年九月十七日付吉川広家自筆書状案の別解釈 ―関ヶ原合戦への一視点―」
第5回 2016.08.20 渡邊大門「本能寺の変と夜久氏」+史料講読会「下総高城氏の史料を読む」(第1回) 
第6回 2016.10.01 史料講読会「下総高城氏の史料を読む」(第2回) 
第7回 2016.11.12 史料講読会「下総高城氏の史料を読む」(第3回) 
第8回 2016.12.03 史跡見学会「高城氏の故地を歩く」(1)
第9回 2017.01.14 三田智氏「豊臣秀次と足利学校」
第10回 2017.02.11 史跡見学会「高城氏の故地を歩く」(2)
第11回 2017.03.25 乃至政彦氏「女城主のジェンダー」
第12回 2017.04.29 史跡見学会「井伊氏と世田谷城を歩く」
第13回 2017.05.28 渡邊大門「永禄・天正年間の播磨と織田信長」
第14回 2017.06.25 鴨志田智啓氏「古河公方足利義氏のおかかえ商人小池晴実について」
第15回 2017.07.23 本間朋樹氏「戦国大名今川氏の滅亡」
第16回 2017.08.27 千葉篤志氏「蜂屋頼隆の政治的位置 ―天正八年以前を中心に―」
第17回 2017.09.17 今福匡氏「上条上杉氏と謙信の閨閥」
第18回 2017.10.29 悪天候により中止
第19回 2017.12.24 赤坂恒明氏「少外記平田家で作成された近世堂上公家系図『諸家近代系図』の三写本について」
第20回 2018.01.20 浅野友輔氏「戦国期安芸吉川氏の交渉活動―国衆間紛争/和睦―」
第21回 2018.02.17 史跡見学会「門前仲町から江戸の名所を歩く」
第22回 2018.04.07 史跡見学会「上野から亀戸まで歩く」
第23回 2018.04.28 高橋陽介氏「関ヶ原合戦に至る権力闘争の起点 ―『島津家文書』九七八号を中心として」
第24回 2018.05.26 史跡見学会「都の西北を巡る」
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プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
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