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2016年7月8日 「第3者の目」「精査」

 今朝はやや気温が低めです。昨日は日中の気温がとても高かったのですが、夜はとても寒かったです。盛夏から秋へという感じでございました。体調には気を付けてください。

 ところで、普通に仕事をしている人も同じですが、何かをするときにほかの人の目を通すということは大切です。私の場合だったら、それは原稿になりましょう。いわゆるビジネス文書なども同じだと思います。

 いちばんマズイのは、次の諸点になりましょう。

・誤字・脱字などのケアレスミス。

・自分では良く分かっているが、ほかの人が読んだらわかりづらい文章。

・専門的すぎてわかりづらい文章。

・単に文章がへたくそ。

 こう指摘を受けると、私なんかは平身低頭し、すぐに修正をしますが、人によっては修正を拒む例は少なくありません。しかし、ほかの人が「わかりづらい」などと言っているのですから、そこは素直に受け取ることも重要と思います。自分の思いが伝わらないというのは、誤解を招くような文章になってるに違いないからです。読者には、いちいち説明して回れませんからね。

 これが論文になると、なかなか難しい。いちおうは自信満々で書いたものなのでやっかいなのです。上記のチェックポイントのほか、先行研究や史料を正しく読めているか、なども条件に入ってくるでしょう。たとえば、先行研究を曲解してとらえ、史料の誤読を重ねてしまうと、とんでもない結論に至ります。

 ただ、書いた当人は「自分が正しい」と思っているので、なかなか引き下がれないわけです。まあ、そういう場合は、いったん頭を冷やして、熟考したり人の意見を聞くことでしょう。

 一方、一部の査読システムでは、問題がないわけでもありません。たとえば、ある事柄について結論は「A」だと思っている人が査読者となった場合、結論が「B」だという論文を査読して間違いと決めつけることも稀にあるようです(査読者が複数いればよいのですが、地方の場合が多い)。難しいものですね。

 そういう意味で、某元都知事の言うところの「第3者の目」「精査」は、ある意味で正しいわけです。

 今日は午前中に史料を読む勉強会。午後からごそごそと執筆です。

 今日も一日がんばりましょう!
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プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
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