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2016年9月4日 『島津家文書』の怪

 いろいろと事情があって、都内に出没しておりました。しかも、品川という見知らぬ土地でございます。私個人にとっては非常に重要なことだったのですが、これで何とかなりそうですな・・・。

 久々にコース料理の和食をいただきましたが、食べ慣れませんね。コース料理というのは、その名のとおり順番に出て来るので、自分のペースではなく、周りの人やお店に合わせる必要があります。わが心のふるさとの金町の激安居酒屋でモツをいただくほうが、いささか性に合う次第です。

 最近は、いささか食べ物の好みが変わりました。かつて本八幡の「一品香」に通っておりましたが、最近は行っておりません。どちらかといえば、魚料理でさっぱりと行きたいものです。串カツも昔は大好きでしたが、今はキャベツのほうがおいしいでしょうか?ただ、スーパーにはおいしい魚は少なく、やや味が薄くて(魚の味が薄い)、身が柔らかくてべしゃッとしたものが多いです。むろん、カネさえ出せば、いくらでもうまいものは買えるのですが・・・。

 ときどきテレビに出て欲しいと依頼があります。そのうちのいくつかはスタッフが大変勉強されており、いつも驚嘆させられます。ただ、言うまでもないですが、純粋な学術番組ではなく、あくまで教養番組でエンタメ的な要素が強いので、それはそれで理解しながら見ていただきたいものです。その後、テーマに関連する本などを読み、知識を補ったら、良い勉強になると存じます。

 ところが、そうでないところもあります。お電話を頂戴したり、メールで依頼が舞い込むことがあるのですが、内容がトンチンカンで困ってしまうことがあります。それはそれで仕方がなく、彼らは歴史の専門家ではなく、歴史の番組を専門的に作っているわけでもありません。もしかしたら、依頼された人のなかには怒り出す人がいるかもしれませんが、私は上記のことがあるので、別になんとも思いません。お電話をいただいたときは疲れた声で、頭の中が混乱されているようなので、いささか気の毒になります。

 一番困るのは、こんなことは言いにくいのですが、出演の依頼ではなく、単に質問されるだけのときです。むろん、それもわかることなら、その場で即答しますが、わからなければ正直に「わかりません」と言います。しかし、なかには「調べてください」と平然と言う方もおり(丁寧に泣きつかれますが)、それには困ってしまいます。

 これまで一番困ったのは、あるテレビ番組でした。質問の内容は失念しましたが、「それは『島津家文書』に書いてあります」と答えました。すると、それを画像として出したかったのか、「『島津家文書』はどこにあるのですか」と聞かれたので、「東京大学史料編纂所にある」と答えました。ついでに国宝・重要文化財だと伝えました。

 すると、急に「渡邊さんは『島津家文書』持っていませんか?」と聞かれました。

 ?????

 私が『島津家文書』を持っているはずがないので、「持っていない」と答えました。その後、少しやり取りをして、電話は終わりました。いったい何だったのでしょうか? 未だに疑問です。

 先日のお笑いの件では、ご意見をいただきました。書き忘れましたが、今のお笑いは身内でしか通じないネタ、内輪話の暴露などが主流で、たぶん普遍性を持たないので、おもしろくないのでしょう。笑っているのは、当人たちだけです。お笑い番組も減って、彼らの活躍の舞台はMCと称する司会業へ変わっていますが、それは食うため生きるためで、別になんとも思いません。かつての藤本義一と同じかもしれませんね。
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Re: たまに

仰せのとおり、難しい問題ですね。
テレビでも雑誌でも原文書がいいのですが、使用料の関係で断念せざるを得ないことがよくあります。

たまに

ふと、思うのですが、文書のことで質問された時、原物のオリジナルの古文書のことを行ってるのか、活字化されて、史料集として刊行されているもののことを言ってるのか、一瞬迷うことありませんか?

一般の方に説明するとき、翻刻と活字化の話をしないとわからないこともありますし・・・・

Re: それはもしかして

正確に聞いていないのですが、たぶん歴史研究やっているんだから、渡邊さんも持っているんじゃないの、と思ったかもしれませんね。

それはもしかして

刊本で出ている『島津家文書』のことを聞いたのでしょうか?
プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
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