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2016年9月16日 超高齢化社会と未婚化社会

 おはようございます。連日、天気が悪いですね。

 報道によりますと、100歳以上の人口が6万1568人になったとのことです。1963年は153人だったので、ここ半世紀での伸びは信じ難いものがあります。言うまでもないですが、要因は医療の進歩になりましょう。また、栄養状態が良くなったこともあげられます。ただ、あまりに高齢化が進んだので、各自治体や国などで支給されるお祝い金(品)を廃止するところが増えたそうです。国や自治体の財政難を考えると仕方がなく、おおむね80歳前後は長寿とはいえないようですね。

 子供の頃、泉重千代さんが長寿世界一になったときは、国がお祝いムード一色になりました(生年に疑義があったそうですが)。また、テレビでは「きんさん、ぎんさん」がお茶の間を席巻し、ちょっとしたブームになりました。

 ところが、実際のところ、寿命と言っても、もう一つの尺度として健康寿命というのがあります。要は、人の世話にならず、自分である程度のことをこなせることが基準になるようです。周知のとおり、高齢者はどんどん増えていますが、反面、認知症の方や寝たきりの方が多いのも事実です。某大臣が「いつまで生きるつもりだ」というのは、本音を漏らしたものかもしれません。

 研究者の場合でも、執筆寿命があるようです。私がお世話になっているある先生は、70代半ばを超えましたが、毎年論文や本をお書きになっています。すごい!の一言です。ところが一方で、早い段階から書か(書け)なくなった人もおられます。長く研究を続けるのも、一つの課題となりましょう。やはり、健康が第一で、日頃の節制が大切ですね。

 寿命と同時に、ある調査の結果が公表されました。

 昨年の調査ですが、18~34歳の独身者のうち、男性の69・8%、女性の59・1%は交際相手がおらず、このうち男女とも約3割は「交際を望んでいない」と回答したとのことです。さらに、性交渉の経験がない独身者の割合も男性42%、女性44・2%と男女とも増加。30~34歳に限っても、男性の25・6%、女性の31・3%が性経験がなかったとのことです(以上、「産経新聞」)。

 少子高齢化が進んでいるので、由々しき問題ですが、いったいどうすればいいのか。

 昔は、いい年になると、無理やりお見合いをさせられ、ほぼ強引に結婚させられたそうです。相手の性格などを知るのは、結婚後ということで、まるで戦国時代の政略結婚のようでした。おまけに、昔の人は辛抱強いので、少々のことは我慢し、なかなか離婚に至らなかったそうです(人のことは言えない・・・)。結婚するのが当たり前の時代があったのです。

 今は、やはり経済的な問題が大きく、結婚後に続く、子供(教育を含め)、マイホームなどの負担を考えると、二の足を踏むとのことです。仮に正社員になっても、雇用が流動化しているので、いつ首になるかわかりません。また、「自分の時間を大切にしたい」「異性と付き合うのが面倒だ」などの理由もあり、最近は「選択の自由」を尊重するので、やむなしという風潮です。この前、古老と話をしていると、そういう風潮に激怒されていましたが・・・。

 おまけに、昔のように「彼女(彼氏)いるの?」などの会話はタブーになりました。口にしたら「永久追放」です。やたらと個人的なことを聞くのも失礼ですが、そうした会話が絶無になったのも、いささか問題かもしれませんね。

 まあ、仕方がありません。そういうことでね。
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プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
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