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2016年11月20日 生涯学習の難しさ

 おはようございます。外は朝もやで、霧が濃くなっています。もう冬ですね。しかも、あっという間に20日なってしまい、11月も残り3分の1になってしまいました。

 ここ数年、いろいろな場所で講演をさせていただきました。講演といっても形態はさまざまで、大きく分けて有料と無料(あるいは資料台程度の徴収)のものに分かれます。

 おおむね公的な機関(県や市町村関係)は、無料もしくは資料代程度の徴収(数百円程度)のものが多いです。負担が少ないので、告知するとすぐに満席になります(少なくとも歴史講座の場合は・・・)。ただ、平日に開催されることも多く、おおむねご高齢の方の参加が多いように思います。

 一方、大学・カルチャーセンターなどの場合は、有料が多いように思います。本格的に生涯学習センターを構えているところなどは、4回で6,000円(1回1,500円程度)という料金設定も珍しくありません。

 実際、どんな分野であっても、専門家の知識の享受されるのですから、それなりの対価は必要になりましょう。しかし、語学などのように実習的な要素が強いものと、講義のように下手をすれば本を読めばある程度分かるようなものとでは、少し違いがあるように思います。

 たとえば、語学や料理・手芸などは少人数で、講師がつきっきりで指導をします。おまけに、取得した技術なりは、その後生かすことができます。しかし、普通の教養講座は、先述のとおり本を読めばわかるものもあり、また少人数である必要はありません。

 つまり、実技・実習系と講義の料金設定を同じにするのは、いささか無理があるのかもしれません。実技・実習系は高めにして少人数、講義は安めに設定して少人数ということになりましょうか。ただ、いずれにしても、生涯学習で儲けようとするのは難しいです。

 高額所得者の多い都内23区(もちろんバラツキはある)は、財布のひもが緩いですが、地方はその辺りが非常に難しいです。たぶん、1回90分で1,500円の講座など成り立たないでしょう。一方、多くの自治体のように「タダ」というのも、税負担の公平性を考えると、いささか問題があるように思います。

 どっちにしても、私が主催者に口出しする問題ではございません・・・。

 いろいろと自分なりに考えていますが、講演依頼は大歓迎ですので、どうかよろしくお願い申し上げます。わかりやすさがモットーです・・・。
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プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
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