2013年8月27日
晴れ。日差しは強いようだが、爽やかな天気。風もやや冷たく、空気も乾燥している。これから月末にかけて、「黒部の太陽」も真っ青な突貫工事が続く。まあ、仕方がない。
めちゃめちゃな突貫工事の中に、『十六世紀史論叢』2号の原稿がある。若手の研究者二人からは、すでに論文を頂戴している。残りの人も、間違いなく期限内に投稿してくださることだろう。『十六世紀史論叢』は、誰にでも投稿の機会が開かれている。ただ、ボンビーで機関に属せず、発表の場が少ない人を優先している。3号までは、投稿者が決まっているので、4号の投稿を希望する人は、早めにご連絡をお願いしたい。15世紀半ばから17世紀半ばくらいの範囲であれば、政治・経済・社会・文化などテーマ・ジャンルは何でもOK。
ところで、政府は消費税の増税をどうするのか、有識者会議を開いている。メンバーは、経営者、大学教員、各種団体の長など。彼らは消費税が上がろうが、下がろうが、痛くも痒くもないように思う。金持ちばかりだ。当然かもしれないが、大きく影響を受けるボンビーな人とか、生活保護を受けている人はメンバーに含まれていない。だいたい、経済や税制にめちゃくちゃ詳しいが、理由があってボンビーという人は、あまり聞いたことがない。これは、「いろんな人に意見を聞いたけど、やはり上げるしかないね」というポーズである。
欲しいもの(本?)があれば、今のうちに買うしかない。
拙著『黒田官兵衛・長政の野望 ―もう一つの関ヶ原―』角川選書・角川学芸出版(2013年8月/定価1,680円・税込)の詳しい目次や概要の紹介がなされてます。 → こちら
以下、引用。
〔内容紹介〕
関ヶ原合戦前夜。武将たちは戦いの直前まで、どの軍に与するかを苦悩していた。黒田官兵衛の息子・長政は、いち早く東軍への参加を表明。毛利輝元・吉川広家・小早川秀秋を味方に引き入れるために奔走する。一方、父・官兵衛は、この戦いが百日続けば九州から攻め上り、天下を狙っていた。長政渾身の調略とはどのようなものだったのか? そして官兵衛の戦術とは? 稀代の「軍師伝説」を検証し、黒田父子の暗闘の真実に迫る。
《目次》
はじめに
第一章 秀吉没後の政局──黒田氏台頭の契機
黒田氏研究の問題点/黒田氏の出自/中興の祖・重隆/官兵衛の父・職隆と叔父・休夢/黒田官兵衛の登場/官兵衛と秀吉/官兵衛の囁き/秀吉の快進撃/晩年の秀吉/秀吉の死/官兵衛の感想/大名間の軋轢/長政と三成との確執/家康の台頭/両者の和解と長政の関わり/長政と家康/前田利家の死/七将による三成襲撃事件/三成の抵抗と挫折/三成の隠退/したたかな家康/交わされた起請文/家康の暗殺計画/失脚した面々/崩壊する豊臣政権/天下人に近づいた家康
第二章 九州の情勢変化──黒田氏と大友吉統
九州における島津氏と大友氏/大友吉統の家督相続/転落する大友氏/秀吉の介入/九州征伐と官兵衛の活躍/島津氏の降伏/九州征伐後の大名配置/豊前六郡に入封した官兵衛/官兵衛の支配/家臣たちへの知行地付与/領国内での一揆/宇都宮鎮房の反乱/肥後国一揆の討伐/九州の諸勢力の動向/大友吉統の動向/吉統の朝鮮出兵/朝鮮半島での吉統/戦闘再開と吉統の失態/改易された吉統とその理由/その後の吉統/家督を譲った官兵衛
第三章 関ヶ原合戦──長政の活躍と苦悩
景勝の不穏な動き/長政、家康の養女を娶る/三成らの謀議/長政の妻ら大坂から避難する/家康立つ/小山評定と長政/長政、家康に召喚される/官兵衛と広家/長政の仲介/本多正純からの書状/長政と家康との密な連絡/長政に送られた書状/苦悩する長政/広家の苦悩/運命の盟約/小早川秀秋のこと/秀秋の立場/憂鬱な秀秋/長政と秀秋との交渉/決戦前の黒田長政・浅野幸長の書状/合戦前の経過/短時間で終わった戦い/長政の処遇/敗残した諸将の末路/毛利氏の顛末/裏切られた毛利氏/苦悩する長政/栄転を遂げた小早川氏の末路
第四章 九州における関ヶ原──官兵衛、最後の賭け
各地で起こった「関ヶ原」/九州における東西両軍の諸勢力/大友吉統の復活/黒田官兵衛の動向/吉統、豊後国速見郡を拝領する/攻防の焦点となった杵築城/官兵衛の戦い/執拗な官兵衛/捕縛された吉統/その後の官兵衛の軍事行動/制圧された九州/薩摩への進軍を計画/薩摩侵攻の中止/実現しなかった作戦/黒田家の顕彰/関ヶ原合戦にまつわる官兵衛の逸話/官兵衛伝説の形成/福岡藩の成立と官兵衛・長政/官兵衛の最期/亡き官兵衛と徳川家/大坂の陣から黒田家の繁栄へ/長政の最期
おわりに
主要参考文献
めちゃめちゃな突貫工事の中に、『十六世紀史論叢』2号の原稿がある。若手の研究者二人からは、すでに論文を頂戴している。残りの人も、間違いなく期限内に投稿してくださることだろう。『十六世紀史論叢』は、誰にでも投稿の機会が開かれている。ただ、ボンビーで機関に属せず、発表の場が少ない人を優先している。3号までは、投稿者が決まっているので、4号の投稿を希望する人は、早めにご連絡をお願いしたい。15世紀半ばから17世紀半ばくらいの範囲であれば、政治・経済・社会・文化などテーマ・ジャンルは何でもOK。
ところで、政府は消費税の増税をどうするのか、有識者会議を開いている。メンバーは、経営者、大学教員、各種団体の長など。彼らは消費税が上がろうが、下がろうが、痛くも痒くもないように思う。金持ちばかりだ。当然かもしれないが、大きく影響を受けるボンビーな人とか、生活保護を受けている人はメンバーに含まれていない。だいたい、経済や税制にめちゃくちゃ詳しいが、理由があってボンビーという人は、あまり聞いたことがない。これは、「いろんな人に意見を聞いたけど、やはり上げるしかないね」というポーズである。
欲しいもの(本?)があれば、今のうちに買うしかない。
拙著『黒田官兵衛・長政の野望 ―もう一つの関ヶ原―』角川選書・角川学芸出版(2013年8月/定価1,680円・税込)の詳しい目次や概要の紹介がなされてます。 → こちら
以下、引用。
〔内容紹介〕
関ヶ原合戦前夜。武将たちは戦いの直前まで、どの軍に与するかを苦悩していた。黒田官兵衛の息子・長政は、いち早く東軍への参加を表明。毛利輝元・吉川広家・小早川秀秋を味方に引き入れるために奔走する。一方、父・官兵衛は、この戦いが百日続けば九州から攻め上り、天下を狙っていた。長政渾身の調略とはどのようなものだったのか? そして官兵衛の戦術とは? 稀代の「軍師伝説」を検証し、黒田父子の暗闘の真実に迫る。
《目次》
はじめに
第一章 秀吉没後の政局──黒田氏台頭の契機
黒田氏研究の問題点/黒田氏の出自/中興の祖・重隆/官兵衛の父・職隆と叔父・休夢/黒田官兵衛の登場/官兵衛と秀吉/官兵衛の囁き/秀吉の快進撃/晩年の秀吉/秀吉の死/官兵衛の感想/大名間の軋轢/長政と三成との確執/家康の台頭/両者の和解と長政の関わり/長政と家康/前田利家の死/七将による三成襲撃事件/三成の抵抗と挫折/三成の隠退/したたかな家康/交わされた起請文/家康の暗殺計画/失脚した面々/崩壊する豊臣政権/天下人に近づいた家康
第二章 九州の情勢変化──黒田氏と大友吉統
九州における島津氏と大友氏/大友吉統の家督相続/転落する大友氏/秀吉の介入/九州征伐と官兵衛の活躍/島津氏の降伏/九州征伐後の大名配置/豊前六郡に入封した官兵衛/官兵衛の支配/家臣たちへの知行地付与/領国内での一揆/宇都宮鎮房の反乱/肥後国一揆の討伐/九州の諸勢力の動向/大友吉統の動向/吉統の朝鮮出兵/朝鮮半島での吉統/戦闘再開と吉統の失態/改易された吉統とその理由/その後の吉統/家督を譲った官兵衛
第三章 関ヶ原合戦──長政の活躍と苦悩
景勝の不穏な動き/長政、家康の養女を娶る/三成らの謀議/長政の妻ら大坂から避難する/家康立つ/小山評定と長政/長政、家康に召喚される/官兵衛と広家/長政の仲介/本多正純からの書状/長政と家康との密な連絡/長政に送られた書状/苦悩する長政/広家の苦悩/運命の盟約/小早川秀秋のこと/秀秋の立場/憂鬱な秀秋/長政と秀秋との交渉/決戦前の黒田長政・浅野幸長の書状/合戦前の経過/短時間で終わった戦い/長政の処遇/敗残した諸将の末路/毛利氏の顛末/裏切られた毛利氏/苦悩する長政/栄転を遂げた小早川氏の末路
第四章 九州における関ヶ原──官兵衛、最後の賭け
各地で起こった「関ヶ原」/九州における東西両軍の諸勢力/大友吉統の復活/黒田官兵衛の動向/吉統、豊後国速見郡を拝領する/攻防の焦点となった杵築城/官兵衛の戦い/執拗な官兵衛/捕縛された吉統/その後の官兵衛の軍事行動/制圧された九州/薩摩への進軍を計画/薩摩侵攻の中止/実現しなかった作戦/黒田家の顕彰/関ヶ原合戦にまつわる官兵衛の逸話/官兵衛伝説の形成/福岡藩の成立と官兵衛・長政/官兵衛の最期/亡き官兵衛と徳川家/大坂の陣から黒田家の繁栄へ/長政の最期
おわりに
主要参考文献
スポンサーサイト