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2013年11月25日

 曇り。今日は朝から校正。引き続き突貫工事にかかる。やってもやっても終わらない突貫工事・・・。

 ところで、昨日、東京新聞に私が書いた黒嶋敏さんの『海の武士団』(講談社メチエ)の書評が掲載されたところ、ご担当された編集者の方から、「アマゾンの順位が急上昇した」とのお礼の言葉をいただいた。たしかにメチエのトップに立っていた。余は満足じゃ。むむ、待てよ・・・。ということは、「誰か私の官兵衛の本を新聞の書評で取り上げてください!」と世界の中心で叫ばなくてはならない。

 ところで、最近また大学入試の方法をめぐって、議論があるそうだ。今朝の読売では、ちょっとした特集を組んでいた。率直に言うと、半分くらいの大学には関係ない話だ。そもそも定員が埋まっておらず、学力がどうのこうのとか、人物がどうのこうのとか言っている場合ではない。全入なのだ。そもそも競争倍率が3倍くらい越えないと、入学試験の意味はほとんどない。1倍すれすれなら全員合格だ。それでも最終的には他大学へ行くので、定員割れは必至。

 今や大学入試もかなり多様化していて、大学を選ばなければ誰でも入れる。頭が茶髪であろうと、化粧をしていようと、勉強が全然できなくても、背に腹は変えられない。全員合格。「英語はできませんが、英文科に入っても大丈夫ですか?」と受験生に聞かれても、平気で「大丈夫」と答える。高校の先生の中にはしたたかな人がいて、よりよい条件(入学金や授業料の免除)を引き出して、生徒を送り込むことがある。もうタコが自分の足を食っているようなもんだな。

 入学定員より志願者がやや上回る大学がなかなか厄介である。学生募集担当者は、高校訪問で「受けてください」の一点張りであるが、歩留まりを考えると落とさざるを得ないこともある。そうなると、高校の先生から「おたく受験してくれって言ったから受けさせたのに落とすの?話が違わない?」と苦情を言われることがあるらしい。

 結論からいうと、「詰め込み教育」が一番。何も知らないのに、創造的なことはできない。たくさんの知識を頭の中でブレイン・ストーミングして、初めて得られるのではないだろうか。私の年齢になると、覚えることより忘れることが圧倒的に多い(私だけかもしれないが)。人格は親の家庭教育の問題でもあるので、これは画一的にはならないだろう。
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卒論

新聞の書評の影響力は大きく、特に本の写真が載った評者の署名原稿が一番です。
「今週の文庫」みたいな小さいのは、イマイチらしいです。

実は、卒論に関しては、私も偉そうにいえません(汗)。
最近は、就職活動が忙しいので、卒論を課さない大学も増えているようです。
正直、私も学力不足です(泣)。

「余は満足……世界の中心で…」の部分、面白くて笑ってしまいました。それにしても、書評って影響力あるんですね。

学力不足で大学に入った人は、卒論を書けるのでしょうか? 私もK先生にかなりご心配をかけた方なので偉そうなことはいえませんが。
プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
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