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2014年1月9日

 雨。明日から晴れるようだが、非常に気温の低い日が続く。お互いに気をつけましょう。特に中高年の皆さん、体に異変があったら、すぐに病院へ行きましょう。我慢しても意味がなく、倒れた時点では、もう末期ですから・・・。

 昨日はタイトルについて書いたので、今日は企画について。

 タイトルなんかより、はるかに企画の中身が重要である。最近は書き手のハードルが下がったので、誰でも本を出せる時代になったが、企画の中身は非常に重要である。歴史モノでいうと、昔のように『徳川家康』などの人物の一生を詳細に物語る本とか、『関ヶ原合戦』など合戦をひたすら細かく描くとか、そういうのは不可。大袈裟に言えば、人物や合戦の経緯や結果は99%わかっているからね。そこに一捻り加えないと、企画は通らない。普通のことをマジメに書いてもだめなのだ。

 次に書き方。出版社は書き手の自己満足を満たす存在ではない。あくまで商業出版であり、読者ありきである。たとえば、文中に史料出典(文書番号まで)、文献の出典など細かい注記を施すことはもちろんよいことなのだが、多くの読者はそれを望んでいないので(専門家ではないので)、必要最小限に絞らなくてはならない。文中にそうしたものが頻出すると、非常に読みづらいのである。

 また、専門用語などについても、最小限の説明が必要になる。これが「誤解を受けないように」ということで、説明が長くなると、読者の意欲が減退する。たとえば、「荘園」という言葉が出たとき、ある程度正確に説明しようとして、何ページも説明をすると、読んでいるほうが何の本なのかわからなくなり、読む気が失せるのだ。また、自分の思い入れの強いことをバランスを失してまで、何ページも力を入れて書くこともNGかもしれない。

 それから他の著者の批判を執拗に繰り返すのもNG。事実関係の正誤をスマートに指摘して前に進むのがエチケットである。自分が世間から評価されていないという怨念によって、多くのページを割いて特定の人を個人攻撃する人もいるが(それを書くことを目的としている人もいる)、読者は人の悪口を読みたいのではなくて、本の主題に沿った説を知りたいのだ。先述したように、出版社は自己満足を満たす存在ではない。まあ、そういう原稿が出たときは、たいていの場合は編集者が止めることになるが。

 要は著者は読者に寄り添って書かなくてはならない。それはある意味で目的は違うとはいえ、論文も同じなのかもしれないですな。自己満足は受け入れられない。私の場合は読者の99%は専門家ではなく、普通の人なんだということを念頭に置いている。

 アマゾンで、『黒田官兵衛 作られた軍師像』講談社現代新書『誰も書かなかった 黒田官兵衛の謎』中経の文庫品切れ状態になっていますが、大きな書店に行けばあると思います。よろしくお願い申し上げます。

 夕方、まだ雨が降っていなかったので、走ることにした。すると、途中から雨が降って、途中で雹っぽくなってきた。30分ほどして帰ると、雨が止んだので、もう30分くらい走ることにした。また、途中で雨が降ってきて、激しくなったので帰った。もう年で体もボロボロなので、急激な寒さには耐えることができない。明日くらいには、布団の中で冷たくなっているかもしれない。ちなみに私は朝起きると、窓を開けて冷たい空気を吸い込んでいるが、それも死ぬことになりかねないので、止めたほうがよいらしい。
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プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
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