2014年1月11・12日
晴れ。少し寒い。昨日は千葉市内に行ってきたこともあって、ブログを書き損ねてしまった。すみません(誰に対して)。例のごとく、いろいろと官兵衛の話をしてきたが、みんなでわいわい騒ぎながらやったので、非常に楽しかった。ついでに、秀吉の指が6本あった話などもしてきた。喜んでいただけたのが、非常にうれしい。
ところで、千葉市内には滅多に行かないのであるが、本当に人が歩いていない。道が広く都市計画が行き届いており、百貨店などもあるのだが、マジで人がいない・・・。非常に不気味な都市である。いつ行ってもそうだ。ちなみに、海浜幕張もまったく人が歩いておらず、本当に千葉市が100万都市なのか疑ってしまうところである。
昨日は、ついでに県立中央図書館に行ってきて、本や雑誌のコピーなどをとってきた。しかし、「中央」と名乗っている割は、建物が崩壊寸前で、開架スペースが非常に狭い。閉架がメインである(80万冊とのこと)。したがって、必然的に出納を依頼することになり、非常に心苦しくなる。皆さんにも経験があるかもしれないが、せっかく出してくれた本の関係箇所を開くと、「これ、違うな」というときがたびたびある。そのときは、「すぐ返すと悪いな」と思うことがある。まあ、そういうときは心の中で「ゴメン」といって、割り切るしかない。職員の方の応対は、very good!
今日は、重版の話をしておこう。
重版とは追加で本を印刷し、書店に流通させることである。一般的に単行本なら3千~4千冊、新書なら8千~1万冊が最初に印刷され、取次を通して書店に流通する(一般書)。出版社の倉庫にも、もちろん在庫が残ることになる。売れなければ、それで終わりであるが、売れると出版社の倉庫から取次を通して、どんどん書店に流通する。読者や書店の需要に応じられないとマズイので、ある時点で重版を決定する。
このタイミングが難しいらしい。あまりにタイミングが遅いと、書店も読者も離れていく。たとえば、読者が本屋に行って、「●●って本ありますか?」と尋ねて、「今、重版中で1ヵ月後に入荷されます」と答えが返ってくると、心の中で「もういらないや」ということになろう。これは、ほかの物品と同じ。時期を逃して本が刷り上っても、読者も書店もしらけてしまい、結局売れ残ることになる。待ってくれないのだ。
逆に、早すぎるのも問題らしい。出版社の在庫が尽きても、書店には「店頭在庫」と称して、売れていないものが残っている。なくなったからといって、慌てて重版すると、1・2ヵ月後に大量に返品されることがある。そうなると、目も当てられない。なので、タイミングが非常に難しいらしい。慎重な見極めが必要なのだ。
本の寿命は短いもので約一ヵ月。長くてもよほどのベストセラーでなければ、2・3ヵ月で姿を消す。いうまでもなく、新刊書がどんどん刊行されるからだ。なので、仮にある本が2・3年かかって完売しても、おそらく重版にならない(むろんすべてが重版にならないわけではない)。重版しても、売れる保証がないからである(書店が置いてくれない)。運がよければ文庫化されるかもしれないが、たいていは終わりである。
私が常日頃「1冊を出したからといって、いつまでも浮かれているわけには行かない。次に進まなくてはいけない。」というのは、そういう事情があるからである。
拙稿「戦国武将「骨肉の争い」に迫る」『歴史人』No.41(KKベストセラーズ)と拙稿「戦国女性の暮らし百科」『歴史REAL』No.14(洋泉社)が刊行されました。よろしくお願い申し上げます。
「1冊を出したからといって、いつまでも浮かれているわけには行かない。次に進まなくてはいけない。」というセリフは、論文にも当てはまる。出来立てほやほやの抜き刷りを回りに配るのはよいことであるが、何年たってもその後の成果が出ず、昔の抜き刷りを配っているのでは情けない。小林旭の「昔の名前で出ています」じゃあるまいし。私の場合は、抜き刷りすら配れない状況だ。
ところで、千葉市内には滅多に行かないのであるが、本当に人が歩いていない。道が広く都市計画が行き届いており、百貨店などもあるのだが、マジで人がいない・・・。非常に不気味な都市である。いつ行ってもそうだ。ちなみに、海浜幕張もまったく人が歩いておらず、本当に千葉市が100万都市なのか疑ってしまうところである。
昨日は、ついでに県立中央図書館に行ってきて、本や雑誌のコピーなどをとってきた。しかし、「中央」と名乗っている割は、建物が崩壊寸前で、開架スペースが非常に狭い。閉架がメインである(80万冊とのこと)。したがって、必然的に出納を依頼することになり、非常に心苦しくなる。皆さんにも経験があるかもしれないが、せっかく出してくれた本の関係箇所を開くと、「これ、違うな」というときがたびたびある。そのときは、「すぐ返すと悪いな」と思うことがある。まあ、そういうときは心の中で「ゴメン」といって、割り切るしかない。職員の方の応対は、very good!
今日は、重版の話をしておこう。
重版とは追加で本を印刷し、書店に流通させることである。一般的に単行本なら3千~4千冊、新書なら8千~1万冊が最初に印刷され、取次を通して書店に流通する(一般書)。出版社の倉庫にも、もちろん在庫が残ることになる。売れなければ、それで終わりであるが、売れると出版社の倉庫から取次を通して、どんどん書店に流通する。読者や書店の需要に応じられないとマズイので、ある時点で重版を決定する。
このタイミングが難しいらしい。あまりにタイミングが遅いと、書店も読者も離れていく。たとえば、読者が本屋に行って、「●●って本ありますか?」と尋ねて、「今、重版中で1ヵ月後に入荷されます」と答えが返ってくると、心の中で「もういらないや」ということになろう。これは、ほかの物品と同じ。時期を逃して本が刷り上っても、読者も書店もしらけてしまい、結局売れ残ることになる。待ってくれないのだ。
逆に、早すぎるのも問題らしい。出版社の在庫が尽きても、書店には「店頭在庫」と称して、売れていないものが残っている。なくなったからといって、慌てて重版すると、1・2ヵ月後に大量に返品されることがある。そうなると、目も当てられない。なので、タイミングが非常に難しいらしい。慎重な見極めが必要なのだ。
本の寿命は短いもので約一ヵ月。長くてもよほどのベストセラーでなければ、2・3ヵ月で姿を消す。いうまでもなく、新刊書がどんどん刊行されるからだ。なので、仮にある本が2・3年かかって完売しても、おそらく重版にならない(むろんすべてが重版にならないわけではない)。重版しても、売れる保証がないからである(書店が置いてくれない)。運がよければ文庫化されるかもしれないが、たいていは終わりである。
私が常日頃「1冊を出したからといって、いつまでも浮かれているわけには行かない。次に進まなくてはいけない。」というのは、そういう事情があるからである。
拙稿「戦国武将「骨肉の争い」に迫る」『歴史人』No.41(KKベストセラーズ)と拙稿「戦国女性の暮らし百科」『歴史REAL』No.14(洋泉社)が刊行されました。よろしくお願い申し上げます。
「1冊を出したからといって、いつまでも浮かれているわけには行かない。次に進まなくてはいけない。」というセリフは、論文にも当てはまる。出来立てほやほやの抜き刷りを回りに配るのはよいことであるが、何年たってもその後の成果が出ず、昔の抜き刷りを配っているのでは情けない。小林旭の「昔の名前で出ています」じゃあるまいし。私の場合は、抜き刷りすら配れない状況だ。
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