2014年5月21日 壊れたカセットテープ状態

 雨。気温も低い。夕方になれば、雨も止みそうだ。

 いつも気にしているのだが、ブログの内容が似たようなものになっている。理由は簡単だ。人に会わないので、話題がないからなのだ。ほとんど引き籠り状態なので、会話がない。せいぜいマンションのエレベーターで「今日は良い天気ですね」などと話しかけるくらいだ。つまり、「壊れたカセットテープ状態」といえよう。人との交流が必要である。

 ところで、先日、奨学金問題対策全国会議編『日本の奨学金はこれでいいのか! ―奨学金という名の貧困ビジネス―』(あけび書房)を読んだ。NHKでも特集をしていたが、実に深刻な問題である。

 奨学金というのは、給付型を除くと借金(教育ローン)である。借りたものは、返さなくてはならない。しかし、今や日本人のライフサイクルは狂っているので、返したくても返せない現状にある。

 昔ならば20代で結婚し、子供をもうけ、マイホームを建てながら、奨学金を返済するというモデルがあった。もちろん、年功序列型の賃金なので、ベースアップも含め、毎年給与が右肩上がりという構造である(もちろん例外もある)。親も家族のために必死に働き、やや大袈裟かもしれないが、それがやりがいという時代でもあった。そして、老後は年金をもらいながら、悠々自適という生活である・・・。

 しかし、今はそういうモデルは成り立たない。つまり、

・高卒では就職が難しい。
・仕方がないから大学へいくが、やはり就職は難しい。
・正社員になれたらラッキーであるが、最初からアルバイト、派遣社員といった非正規も珍しくない。
・せっかく正社員になっても、すぐやめる(やめざるを得ない。ブラック企業問題など)ことも多い。
・金がないので、結婚もできず、子供もおらず、マイホームもない(生活だけで苦しい)。
・以上の結果、奨学金を返す余裕はない。

ということになろう。

 公表される大学生の就職率は、ほとんどあてにならない。卒業生全員が分母になるのではなく、就職希望者が分母になる。もちろん進学者は除くべきであるが、最終的に内定届(あるいは就職が決まらなかったという届)を出した人数が分母になる。就職が決まらなかった多くの人は、決まらなかったという届けを出さない。そうなると、どんどん分母が小さくなるというしくみだ。ついでにいうと、就職した人に含める人数は、正社員も非正規もゴチャゴチャのところが多い。実感としては、60%くらいの就職率(正社員)ではないか。せっかく就職しても、短期間で辞める人も多い。

 実は奨学金の返済が滞ると、かなり高額な延滞遅延金などが課せられる。また、そうした状態になると、返済しても返済しても、返済金は利息に充当されて、元金に充当されない。いつまで経っても、元金は減らないのだ。「勉強もできないのに大学に必要もない」とか「金もないのに大学に行く必要はない」などと言う人もいるが、先述のとおり、大学に行かないと就職が厳しいという現実がある(行ってもあるという保証がないジレンマ)。

 今や金融業に特化した奨学金事業。回収には、専門の会社に業務委託を行なっている。せめて、高額な延滞遅延金だけでも何とかならないかと思った次第。困った人は、すぐに相談窓口へ。
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プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
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