【歴史情報】第33回 1617会・貝塚例会 「貝塚寺内町の形成と展開」

2007年09月26日 13:28

※各種メーリングリストからのご案内です。

第33回 1617会・貝塚例会 「貝塚寺内町の形成と展開」

 1617(いちろくいちなな)会は考古学・文献史学・建築史学・歴史地理学など、複数の分野の研究者が集い、16世紀以前(中世)と17世紀以降(近世)の特定の地域(都市的な場)を対象に、学際的に研究を深めることを目的とした研究会です。3ヶ月に1回程度のペースで開催しています。
 今回は、大阪の貝塚寺内町を取り上げます。 貝塚寺内町は大阪湾岸に位置し、その遺跡は段丘部と海岸部の砂堆からなります。この地の本格的な開発は遅く、16世紀に入って砂堆を縦断するのちの紀州街道の一帯から聚落が形成され始め、都市的様相を帯びていったことが、出土遺物の検討から明らかになっています。 貝塚寺内町の中心となったのは、天文19年(1550)に誕生した願泉寺です。この願泉寺については本願寺の分身ともいえる御坊寺院であったとみなす説が最近提起されましたが、その地位ゆえに諸税免除の特権を獲得することができ、寺内町発展の基礎となりました。 織田信長が侵攻すると貝塚寺内町はその前に屈したものの、年寄衆を主体とする寺内町として再生しました。その後、御坊は願泉寺の寺号を得、卜半氏がその住職になるとともに寺内町の領主としての地位を獲得しましたが、年寄衆も引き続き寺内町の経営に関与し、近世には新しい町の開発に加わった事例も報告されています。 貝塚寺内町は考古資料・文献史料・絵図史料が比較的バランスよく残っています。また建築史学・歴史地理学からの研究も蓄積があります。そのため寺内町研究はもちろん、戦国期の畿内の都市を考えるうえで貴重なフィールドとなっています。 本シンポジウムでは、こうした貝塚寺内町の形成・展開過程を、最新の文献研究や発掘調査の成果をふまえて再検証するとともに、他の寺内町・聚落との空間構造比較や住人の都市形成へのかかわりという観点からも積極的に議論していきます。

●共 催  貝塚寺内町歴史研究会、堺市博物館
●日 時  2007年10月7日(日) 見学会・シンポジウム
◎見学会 10時~11時30分
 南海本線 貝塚駅改札前集合
 願泉寺周辺や環濠などを見学します。 
◎報告・ディスカッション 13時30分~17時    
 会場:堺市博物館(JR阪和線 百舌駅下車徒歩6分)    
 ※会場が堺市となっています。移動は各自でお願いします。 
  なお、堺市博物館では特別展「貝塚願泉寺と泉州堺」を開催中です。シン ポ終了後は見学できませんので、見学希望の方は開始までにお願いします  (有料)。  
・報告 大澤研一氏(文献史学、大阪歴史博物館)
    「文献史からみた貝塚寺内の諸段階」   
    前川浩一氏(考古学、歴史学会理事)
    「貝塚寺内の考古学的成果と都市計画」   
    岩波由佳氏(建築史学、京都文教短期大学)
    「形成期における寺内町の形態的特質」 
・ディスカッション          
 司会:仁木宏氏・山上雅弘氏    
  ※資料代は実費をいただきます。

 1617会発起人  
 大澤研一(大阪歴史博物館)  E-mail kenouou@viola.ocn.ne.jp  
 仁木 宏(大阪市立大学)  E-mail CYN00403@nifty.ne.jp  
 松尾信裕(大阪城天守閣)   E-mail dpbre700@kawachi.zaq.ne.jp 
 山上雅弘(兵庫県立考古博物館)E-mail m-yamagami@hcc1.bai.ne.jp

*1617会の案内を希望の方は、その旨をE-mailアドレスとともに、発起人までお知らせください。
*今後の予定   
 2007年11月17日(土) 和泉・堺(検討会)         
 2008年1月26日(土)  山城・八幡             
     4月12日(土)~13日(日) 加賀・金沢 以上。


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