2014年6月13日 今日も自宅

 久々の快晴。しかし、午後からは、天気が崩れるらしい・・・。今日も自宅で原稿書きと明日の準備である。

 昨日、休憩がてら、

 林克明『ブラック大学 早稲田』(同時代社)

 を読んだ。表題は早稲田になっているが、ブラックでは西の横綱格の大阪大学も取り上げられている(一般企業のブラック企業も)。詳細は読んでいただくとして、いわゆる非常勤講師の雇用期間を5年とするルールをめぐって、早稲田大学の事例を取り上げ、その経緯などを詳しく記したものである。大学について、いくつかの誤解などはあるものの、興味深い内容となっている。

 周知のとおり、これまで非常勤講師の雇用期間はあってなきがごときもので、高齢であるとか本人から辞めたいと申し出がなければ、未来永劫続く性質のものであった。ところが、大学に限らず、雇用をめぐる環境が変化を遂げたので、非常勤講師をめぐる雇用の環境も変化せざるを得なくなった。これまで同一大学内で、専任教員よりも非常勤講師のほうが多くのコマ数を担当するのも珍しくなかったが(特に語学)、「それなら専任に」という問題もあって、厳しい制限をかけることになる。

・非常勤講師の同一大学内でのコマ数の制限(だいたい3・4コマ以内が多い)。
・単年度あるいは半期ごとの契約更新(永続的雇用でないことを示すため)。
・定年制(65~70歳)。

などである。

 大学にとって、非常勤講師は欠かすことができない存在(低賃金で雇用できるので)であるが、最近は非常勤講師専業(本務先がなく非常勤だけで食っている人)からの様々な要望があるので、本務先のある人に依頼をする傾向があるらしい(対応が面倒なので)。非常勤講師専業の要望とは、おおむね次のようなものである。

・賃上げ(これがメイン)。
・講師控室の充実。
・研究費や教材作成にかかわる費用の負担(負担するところもある)。
・紀要への論文投稿(認めているところもある)。

 大学も認めると大変なことになるので、水際での攻防が続くことになる。

 ところで、非常勤講師は案外しんどい仕事である。賃金は、90分の授業を4回行なって、25,000円から30,000円くらい。1回当たり6,500円前後7,500円前後になる。これより安いところも、高いところもある。たいていは交通費や通信費的なものが上乗せされる。大学によっては、試験やレポートの採点費を支給するとこともあるが、たいていは支給されない。また、授業評価や設置申請にかかわる資料作成などもボランティアだ。

 普通のアルバイトよりも高いと思われがちだが、授業準備の負担が大きく、実際の単価はぐっと下がるはずだ。また、大学が近くにあれば良いが、遠いケースのほうが多い。午前中は千葉市内で講義をして、夕方は都内ということも珍しくない。要するに、時間的にも体力的にもけっこうキツイ仕事になろう。また、講師料は報酬でなく、給与で支払われるので、必要経費は原則的に認められない(授業準備で購入した書籍など)。

 それでも教育歴が欲しいので、もはや非常勤講師も奪い合いの状況である。多くは先輩や知り合いのツテが頼りであるが、最近は公募によるものも多いらしい。もっとも私の場合は、実力がないうえに先輩や知り合いのツテもないので、非常勤講師にすらもなれない。自称「研究者」(実態は「物書き」)としては、最底辺のアウトローに属することになろう。

 まあ、私の場合は先がないので、文句を言わず「書く」しかないのだ・・・。

 などと「男の腐った」ようなことを言っていると、宅急便で本年刊行予定の論文集『戦国・織豊期赤松氏の権力構造』の校正が届いた。5冊目の論文集だ! 妙に力が入る。まだ予定の段階であるが、来年は『戦国・織豊期山名氏の研究』を出す予定。それまでは、がんばって生きておこう!
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プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
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