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2014年7月11日 台風去る

 少し晴れてきた。昨日は雨が降っており、風も強かったが、朝、目を覚ますと、何事もなかったかのような雰囲気であった。被害に遭われた方には、お見舞いを申しあげます。ただ、今日は気温が上昇し、湿気も尋常じゃないようなので、体調管理に注意する必要がある。いうまでもないが、この季節は悩ましい。窓を開けると、風がピューピュー吹き込んで寒くなり。閉めると、途端に蒸し暑くなる。扇風機も同じで、固定した状態で使用すると、風のあたっている部分が氷のように冷たくなる。

 昨日もがんばって作業に従事したが、進捗状況は実に厳しい。しかし、そんな暢気なことはいっておられず、今日も突貫工事が続く。さあ、今日はどこまで書けるのだろうか???

 それにしても、しつこいようであるが、妙な誤解が多い。私が一般書を書いているので、社会的影響力が強いと思っている人がいる(だから書くなといいたいのだろうか)。冷静に考えるとわかることであるが、私のことを知っている人は全国的にほとんどおらず、私の書いた本を読んだことがある人もほとんどいない(悲しいことであるが)。なので、社会的影響力は、ほとんどゼロに等しい(というかゼロ)。講演に行くと、「私の本を読んだことがある方、手を挙げてください」と質問すると、ほとんど手が挙がらないのがその証左である。

 また、「渡邊は論文を書くのを疎かにし、一般書を書いている」という人もいる。私の仕事は「論文書き」ではなく、「物書き」であって、それによって辛うじて生活をしている(いちおう論文らしきものは、年に2・3は書いている)。私は、論文を書いた原稿料で生活をしている人を知らない(論文を書いても、普通は原稿料をもらえない)。なので、私が一般書を書いたり、雑誌に寄稿するのは、私の仕事であるとしか言いようがない。論文(らしきもの)は、趣味で書いているに過ぎない。

 ただ、言えることは、どんなテーマを与えられても一所懸命に取り組んでいることであって、そのために史料・文献集めに奔走していることだ(別に誇ることでなく、当たり前だが)。別にやましいことや、悪いことをしていないように思うのだが、私はそんなに悪い人間なのだろうか???

 ↑とはいいながらも、明後日の講演会は高校時代の後輩の後押しで実現したものであり、今朝は三木の方から「講演を楽しみにしています」とメールをいただいた。史跡見学会では都内はもちろんのこと、遠路・福岡などからお見えの方もおられる。また、過日の講演会では、私の本を全部買っていますという方もおられ、サインをさせていただいた。研究者の方の中には、私のような「物書き」でも、親しく付き合ってくださる方がいる。そう考えると、応援してくださる方もいるので、誠にありたいことだ。

 一部の研究者の中には、私が一般書を出すたびに、腹が立って寝られないと聞くが、健康にも悪いし、すでに述べたとおり社会的な影響はゼロである。そんな時間があったら、所属機関から研究費をもらっているのだし、中には科研費をもらっている人もいるだろうから、従来説を根底から覆すようなグランド・セオリーの確立に全力を注いで欲しいものである。私のことは気にしないでください。
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ありがとうございます

コメントありがとうございました。
講演会は今年に限り、関西、関東で行なっておりますので、ご都合があえば参加いただけると幸いです(お声掛けください)。
少々暑さがこたえますが、どうかご自愛ください。

※実家に車がないので行けないのですが、また伽耶院に行ってみたいものです。

No title

「丹生の残雪)生は15日付貴ブログに初めてコメント投稿させていただいた者でございます。渡邊大門さんがお生まれになった年に成人式を迎えております。今思うと、山遥かなる丹生に.......の歌詞で「遥かなる)という表現には少し誇張があると感じています。三木市内とりわけ私が生まれ育った旧久留美村(当然ご承知と思いますが旧久留美村は旧三木町と合併)地域からは、さほど遠方には見えません。親をすでに見送った今、誰もいない実家があります。ただ作曲家杉本某が唄う「吾亦紅)の状況にはさせたくないと、週末には帰省しております。貴兄のグログ何項目かを拝読して、「おっしゃるとおり」が大門さんの口癖なのだなあと、些細なことに気付く「残雪」生でした。仕事でよく関東にまいりますので、もし渡邊大門さんの講演会の日程とスケジュールがあえば、一度会場で拝聴させていただきたく存じます。それから、もし正月に帰省されることがあれば三が日に伽耶院でお目にかかれるかも知れません。

ありがとうございます

「丹生」とあるところを拝見すると、故郷の方でしょうか。
励ましのお言葉ありがとうございます。
本1冊を書くごとに全力を尽くしているのは事実です。
おっしゃるとおり、これからもいっそう精進して努力してまいりたいと存じます。

実は、最近もいわれのない誹謗中傷を受け、少々凹んでおりましたが、力をいただくことができました。
前向きにがんばりますので、応援をお願い申し上げます。

No title

7月11付、貴ブログを拝見しました。他人が何と言おうと渡邊さんの手法で研究を深め、その成果を渡邊さんの流儀で文字・図表に表現し続けてください。人として、魂と魂のぶつかり合いの結果生じる事象を広い心で容認許容する心持は大事ですが、歴史の事実を探求し、深い考察をもとにそれを遍く知らしめる活動に妥協は不要です。社会的影響度の大小が人の生きている価値を決めるわけではありません。人は気付く気付かないは別として誰もが生きていることだけで社会に影響を与えています。経済的なことや、心の上っ面だけに入り込むかどうかが、社会的影響力ではないと思います。一層精進を積んでいただきますように。

おっしゃるとおりで

コメントありがとうございます。
ご指摘のとおりでございます。
自分が世界で一番偉いと思うのは自由ですが、ボンビーな私の生活を脅かして欲しくないというのが本音です。

ただ、このコメントを公開するのはまずいので、「承認待ち」の状態でお許しください。

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プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
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