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2014年11月15日 ダメな著者

 晴れ。衆議院の解散が確実になったが、それにも増して気になるのが、年金の運用である。これまでの国債中心から、リスクの高い債権(株とか)を交えるらしい。今朝のNHKでは、「年金ゴロ」みたいな連中が出てきて、無責任なことを言っていたのだが、本当に大丈夫なのだろうが??? という疑念が残る。

 年金、雇用保険などの政府による運用は極めてデタラメで、これまで信じがたいほどの損失を出したのは周知のとおりだ。また、余剰資金(景気が良い頃の話)で各地に宿泊施設やどうでもいい施設を次々と建設し、ヤバくなると「1円」で販売したりと、数々のデタラメを行ったのも記憶に新しい(誰も責任を取らない)。

 ついでにいうと、天下り先となる特殊法人を「一つ潰しては、一つ作る」というまやかし的な手法で温存し、官僚OBの豊かな生活を支え続けた側面がある。どの政党も口を揃えて批判していたが、結局改善することは出来なかった。なんだか「日刊ゲンダイ」みたいになってきたが、不安なのはたしかだ。

 ところで、作家生活が長くなると、出版社の編集者と接する機会が増え、いろいろな話をうかがうことになる。以下、自分への戒めとして、「ダメな著者」の例を挙げておきたい。

 その1 文章が信じがたいほどヘタクソである。

 ウソのような話であるが、「てにをは」のレベルではなく、何を書いているのかわからないという例があるらしい。そういうときは、編集者が全面的に手を入れざるを得ないので、多大な労力がかかる。

 その2 間違いや読みづらさがあっても修正を拒む。

 明らかな間違い、または意味がとりづらい箇所について修正を依頼しても、一切の修正を拒む例があるらしい。特に、小説家に多いと聞いた。

 その3 やたらと細かい要求がある。

 表紙のデザイン、活字の書体、写真や図版などにやたらと細かい要求があり、嫌になることがあるらしい。要求内容によっては、余計な費用がかかることもあり、困惑するそうだ。

 その4 結局は売れない。

 編集者も著者も、これが一番つらいだろう。仮に、上記の1~3に該当しても、たくさん売れれば何も問題はないんだな。売れないから、編集者にも腹立たしさが残るわけだ。

 ちなみに私もヘマをするので、「すみません。私みたいにひどいのはいないでしょう・・・」と謝ると、「渡邊さんはマシなほうです!」といわれるのだが、いずれにしてもダメな部類にはいるようだ。もっとも編集者の方も、土井たか子じゃあるまいし「ダメなものはダメ」とはっきりといいにくいだろうが・・・。


 続き。

 一番困るのは、いわゆる「自己チュー」な著者とのことだ。むろん、上のケースともかぶってくるが、「早く刊行しろ!」とか「早く編集作業しろ!」とかいう人もいるらしいが、編集者の方も別にその著者の本ばかり作っているのではなく、ほかの本も作っている。当然といえば当然で、相手がいることを忘れてはいけない。

 また編集者の予定だけでなく、印刷所、デザイン関係、校正・校閲者の手配もある。それゆえ編集スケジュールも、勝手に決めることができない。刊行スケジュールも同じで、月間にどれだけ本を出すのかとか、他のジャンルとの兼ね合い(歴史の本ばかりだと具合が悪いとか)などを考慮しなくてはならない。

 ほかの仕事でも同じだが、自分のことばかり主張するのはダメだ。

 もし、出版社に不満があればどうすればよいのか? それは、自費出版することだ! 自費出版なら、ほぼ自分の思うようにできるはずだ。ただ、販売面などで、非常に苦労すると思うが。
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プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
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