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2015年2月26日 「小公女セーラ」を見る

 雨。今日は寒いらしいせい。相変わらずの生き地獄の日々。しかし、それ以上の生き地獄が存在する・・・。

 実は、先週からMXで「小公女セーラ」を見ている。いろいろな番組が終わってしまったので、今やほとんど唯一の老後の楽しみと言っても過言ではない。ちなみに原作は、「小公女」。昔はやった少年少女文学全集のようなものには必ず入っていた名作である。ただ、原作とアニメは内容がやや違っている。

 ごくかいつまんで言うと、セーラはインドの富豪の娘であり、裕福な生活を送る。そして、セーラはイギリスの学校(金持ちの)に入学する。学校では美しい容姿と心、そして明晰な頭脳も相俟って、非常にちやほやされる。しかし、父が亡くなり、一文なしになると、一転して屋根裏部屋へ追い出され、極貧といじめに耐えることになる。最後は、ハッピーエンドだが。

 このアニメのシリーズでは、「フランダースの犬」が悲劇的な最後なので印象深いが、主人公が悲惨な運命に翻弄されるのは、最後のほうに近い一部である。しかし、本作は11回目からほぼ最終回(46回)まで、見るに堪えないほどの悲劇の連続である。最初の10回は、悲劇を強調(金持ち時代の豪華さを描く)するための序章に過ぎない。

 登場人物は、普通の人が大半であるが、おおむね以下のように大別できる。

・性根が腐ったクソみたいな連中
 ミンチン先生、ラビニア(生徒)、バロー弁護士、使用人の夫妻など

 ミンチン先生は、金持ちだからセーラを歓迎しているが、金がなくなると態度を豹変させる。また、セーラの高い能力に異常に嫉妬している。ラビニアも自分が一番と思っていたが、セーラが入って自分の愚かさがばれてしまい、異常な執念深さでセーラをいじめぬく。使用人夫妻などは、典型的な心の醜い貧乏人の哀れな姿である。

・同情心を抱くが何もできない人
 残りのほぼすべてはセーラに同情するが、ミンチン先生やラビニアが怖くて、何もできない人々である(ラビニアには、取り巻きのイジメ仲間が二人いる。)。

 実は不幸なことに、セーラがあまりに優秀過ぎるので、それが原因でイジメがヒートアップするのだ。皮肉なことだ。まだ続きはこれからだが、とにかく毎回毎回絶えることなく、壮絶なイジメのシーンがこれでもか、これでもかと延々に続く。無理難題を押し付けるのはもちろんのこと、ねちねちとしたイジメが続き、今のパワハラの比ではない。あんなものを公共の電波に乗せて、イジメが助長されないかと心配するほどである。しいて言うならば、誰かがときどき助けてくれるので、それが救いになる・・・。

 50歳近くになって、あきれられるかもしれないが、これが私の老後の楽しみである。また、ときどき書くことにしよう。小さいセーラががんばっているのだから、私もがんばらなくては。 

 ↑ 「セーラームーン」じゃないからな。
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プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
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