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2015年3月2日 消えた古本屋さん

 快晴。でも寒い。今週はまだ寒いようだ。いつになったら、暖かくなるのだろうか?春が待ち遠しい・・・。

 前に本屋さんが消滅したと書いたが、実は古本屋さんも深刻だ。たとえば、京都は古本屋さんが多いところであるが、京都大学前の古本屋さんも少しずつ減っている(市内でも全体的に減っている)。神戸はサンパルに古書の街があったが、こちらも今は1軒か2軒くらいしか残っていないらしい。辛うじて梅田のカッパ横丁には古書街が残っているが、大阪第1~第4ビルあたりは、ほとんど残っていない。

 学生の頃は、そういうところを歩き回って、古本を購うくらい青年だった・・・。

 こちらに来てから、神保町を冷やかしに行くが、古書祭りの華やかさは別として、業界は全体として厳しいらしい。その理由として、大学の先生が本を買わなくなったと口を揃えて言う。かつては、古本屋さんが心配になるほど、本に金をつぎ込む先生がいたという。しかし、今やそういう先生は少ないらしい。

 ましてや、生活が厳しい学生が本を買うはずがない。大学の先生は給料が高いが、本ばかり買うわけにはいかない(生活があるしね)。学生はいわずもがなである。もはやコピー文化華盛りといえよう。かくいう私も、さすがに2万円近くする史料集を目の前にして、5円コピーに奔走する日々である。

 古本屋衰退の理由はそればかりでなく、ブックオフにもあるという。しかし、ブックオフは漫画をはじめ、文庫、新書以下、一般書の類が中心で、専門書はかなり乏しい。本当に競合するのだろうか? また、普通の古本屋さんは、一般的にサービス精神が旺盛とはいえないので、そのあたりは意識改革が必要なのかもしれない。

 とはいえ、最近はかつて名著といわれ、そこそこの値段がした専門書も、100円、300円、500円といった均一棚に並んでいることも珍しくない。私の本・・・、見かけないな・・・。それだけ流通していない(売れていない)ということだ!!! つまり、私は売れっ子でもなんでもないので、誤解なさらないでください。

追伸1 保育所の話

 市川市の広報誌を読んでいると、市立の保育所が社会福祉法人に譲渡されるとことになったと書かれていた。むろん行政改革の一環である。周知のとおり、公務員の給与は高いので、今や指定管理がおおはやりだ。図書館、博物館、公民館などに加え、今や(いや昔から)保育所もその対象になっている。

 今回は指定管理ではなく、保育所の土地・建物を譲渡することにより、運営する社会福祉法人の負担を減らすという意味であろう。ちなみに、専門職ととらえられる、図書館司書、学芸員、保育士などは、指定管理が広まる中で、ほとんど報われない仕事になった。任期付き、低賃金などなど課題は多い。今や公務員は、高度な専門知識を持った人材ではなく(建築など絶対にいる人材もあるが)、使い回しができるオールラウンダーが望まれているようだ。

追伸2 武蔵野線新駅

 同じく広報誌によると、武蔵野線新駅「(仮称)大野駅」のことが載っていた。これは、現市長の公約でもある。ところが、正月のケーブルテレビを視ていると、「周辺に集客が期待できる施設(ショッピングモールとか)や住宅地がないと・・・」とトーンダウンしていたのでガッカリした。しかし、諦めたわけではないらしい。

 市川市の北部には、十分に利用されていない土地がかなりある。「武蔵野線沿線開発事業」と銘打って、とりあえずスポーツ施設を作り、新駅誕生の呼び水にしたいとのこと。個人的には税金ではなく、あくまで民間活力により、巨大なショッピングモールを作るなどをお願いしたいところだ。
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プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
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