2015年3月14日 理不尽な話

 暖かくなってきた。まだまだ忙しい。

 世の中には、理不尽な話がある。

 先日、陸上競技の世界選手権の女子マラソン代表の選出で、似たようなタイムながらも、優勝した選手ではなく3位の選手が代表に選ばれた。不幸な話である。マラソンは男女とも、3つの大会が選考レースに指定された。しかし、コース、当日の気温、参加選手の顔ぶれ、そしてレース展開など、異なる点は多い。レースに臨む展開が消極的か積極的かなど、かなり主観が入った選考だったようだ。むろん、選んだほうは自信満々だが。

 1位だった選手は落胆したそうだ。世の中は理不尽である。しかし、これに負けずがんばってほしいものだ。

 もう30年以上前の話であるが、似たような話を覚えている。何オリンピックか失念したが、瀬古利彦選手が怪我ですべてのマラソン代表選考レースを欠場したことがあった。これでオリンピック出場はできないはずである。しかし、陸連の温情で、急遽ある大会が選考レースになった。瀬古選手のタイムは大したものではなかったが、代表に選ばれた。当然、1人がはみ出すことになる。はみ出された選手は訴えていたが、結局は却下された。陸連は、どうしても瀬古選手を出したかったのだ。

 やはり、世の中は理不尽である。

 ちなみにアメリカは全米選手権の一発勝負で、過去の実績もへったくれも基本的に関係ないらしい。恨みっこなしだ。

 私も理不尽な思いをすることがたびたびだ。

 アマゾンのレビューを見ていると、悲惨なくらいにめちゃくちゃに書かれていることがある。私も人間なので、ガッカリする。しかし、書かれてイヤなのだったら、最初から本など書かないほうがよい。がんばるしかない。

 アマゾンくらいならまだマシだが、私が一般書を書いているという理由だけで、悪人呼ばわりされることもたびたびある。あまり話したこともない人から盛んに誹謗中傷の言葉を浴びせかけられる。それが立派な研究者なので、余計にガッカリする。そういうときは、情けない、ミジメな気分になる。別に、悪いことをしていると自分では思わないのだが。

 世の中は理不尽である。自分はがんばっていても(がんばったと思っていても)、認められないことのほうが多い。それが当たり前で、褒めてくれるほうが少ないのだと考え、少しずつがんばるしかない。件の女子マラソン選手にも、ぜひがんばってほしい。腐らずに努力を重ねていれば、きっと一筋の光明が差すはずである・・・。
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Re: No title

そういうことがったのですか。
最初から決まっているなら、選考会するなよな、ってことですね。

でも、それは現在でも脈々と受け継がれてるのです・・・。

No title

こういうのは旧弊が残る組織ではよくありますね
やはりずいぶん前ですがオリンピック柔道78kg級最終選考で古賀を背負で投げ、一本勝ちした堀越英範が結局選出されず古賀が代表になったのを思い出します
当時も批判されたんですが古賀を出すために仕方ないとういう雰囲気でした
現代ではおそらく許されないのではないでしょうか?

Re: いい本遺して下さい。

ご無沙汰しております。
そして、その節はありがとうございました。

細川先生は仰ぎ見る大先輩ですので、私のようなポンコツとは比較のしようがないですが、良いものを書きたいという気持ちは同じです。

どうか今後ともよろしくお願い申し上げます。

いい本遺して下さい。

お久しぶりでございます。

実力無くして、次々に一般書が書けるはずありません。
細川先生もブログに書いておられたように、専門書も一般書も、書く以上は次代にバトンタッチしていけるものを、誠心誠意書いて、長く遺していけるのが学者の本分だと。
外野の騒音は可哀想に、と大らかに受け流して頑張って下さいね。
(旧、自己確認の欲求 伊藤)
プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
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