2015年7月2日 『真田幸村と真田丸 大坂の陣の虚像と実像』河出ブックスにつきまして

 曇り。残り1週間はスカッとしない天気が続くようですね。

 さて、本日は『真田幸村と真田丸 大坂の陣の虚像と実像』河出ブックス(定価:1,620円<税込>)の紹介です。本年の4月に刊行されました。先月の「聖教新聞」で書評に取り上げられています。

 真田幸村といえば、みんなが大好きな戦国武将の一人です。しかし、最近は(本当は昔から)、「幸村」という名前は後世の編纂物に記されている名前で、「信繁」が正しいと指摘されています。ただ、一般的には「信繁」では誰のことわからないので、書名では「幸村」となっていることが多いのが実情です。本書もそうした「大人の事情」から書名をつけています(汗)。

 目次は以下のとおりです。

 第1章 真田一族と関ヶ原合戦
 第2章 大坂冬の陣の開戦前夜
 第3章 真田丸の攻防
 第4章 和睦の決裂
 第5章 大坂夏の陣はじまる
 第6章 信繁の最期と真田伝説

 全体的に大坂の陣の中で、信繁(幸村)の活躍をいかに位置付けるかに力点を置いています。とりわけ注目されるのは、第3章になろうかと思います。これまで、漠然と信繁(幸村)の奇策が勝利へつながったと考えられてきましたが、実はそれだけではありません。最近の研究成果によると、加賀藩の史料によって、兵卒らが「先駆け」という軍令違反を犯し、自滅したと指摘されています。

 加賀藩だけではありません。越前藩や彦根藩も同様の失敗をしています。むろん、信繁(幸村)の活躍やあとがない牢人衆の意外な奮闘もあったのでしょうが、「先駆け」という軍令違反が敗因であったことは間違いありません。また、第6章では、諸説ある信繁(幸村)の最期について検討を行っています。

 これは、本書のほんの一部分ですが、できるかぎり信頼しうる史料に基づき執筆し、俗説を批判検討して退けるように心掛けています。また、大坂の陣に関しても、同様の視点から新たな解釈を試みています。本書を書店で見かけられましたら、ぜひ手にお取りください。よろしくお願い申し上げます。
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プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
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