2016年1月16日 レオナルド・ダ・ヴィンチ展+大河ドラマ「真田丸」批評
おはようございます。吐く息が白いですね。朝から暖房を入れないと、寒くてたまりません。実は、平均気温が15度前後あったときは、何もしなくても暖かかったのですが・・・。
それにしても、バス事故は大惨事でした。私も同世代の息子と娘がいるもので、いたたまれない気持ちなりました(もう10数年会っていませんが)。私なんぞは死のうがどうなろうが、もう人生の終焉にかかっているので、どうってことありませんが、若い彼ら彼女には輝かしい未来があったはずです。こころからご冥福をお祈りいたします。
高速バスの事故は以前から問題になっておりました。運転手の過剰な労働時間、安価にあげるためのメンテナンスの不備などです。前者は人件費をケチっているわけです。後者もケチっているわけですが、タイヤがツルツルだとか聞くと、驚きを禁じえません。食べ物でも何でもそうですが、安全にはコストがかかるということを考えなくてはいけませんね。
昨日は、江戸東京博物館の「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」の内覧会に友人と出席しました。いつも内覧会の出席者は多いのですが、今回は史上最高ではなかったでしょうか。関心の高さがうかがえ、あっという間に会場が埋め尽くされました。力の入り方は、いつもより長い来賓の皆様のご挨拶からもうかがえました。
今回の目玉は「糸巻きの聖母」で、アジア初の公開とのことです。友人とともに走って、真っ先に観覧しました。「すばらしい!」と思ったのはもちろんですが、絵画の素養に乏しいのか、どこがすばらしいのかもよくわからず、ただただ感動するばかりでした! ほかにダ・ヴィンチの手稿原本が展示されていましたが、実は目を引いたのは北イタリアの名も無き画家の作品でした。
おおむね15世紀のものが多かったのですが、歴史に埋もれた画家のことを考えると、胸に熱いものがこみ上げてきました(ゲロじゃないよ)。彼らは一生懸命作品作りに取り組んだのでしょうが、後世に名を残せませんでした。オイラと同じだ、と。ダ・ヴィンチを模倣した作品もありましたが、後世に大きな影響を残したのはたしかなのですね。
ダ・ヴィンチの作品(絵画、手稿など)は、全部でわずか50点程度しかないようです。小さな戦国大名の発給文書くらいしかないのですね。図録の参考文献欄を見ると、何と膨大な数が! これはスペースの関係上、代表的なものばかりなので、もっと驚くべき点数になるのでしょう! 私ももっと赤松氏研究とか、文書が少ないとか愚痴らずに、がんばらなくてはと思いました。
なお、館長の竹内誠先生から「大いに宣伝して」と指示いただきました。むろん、私が高名な先生と親しくしているわけではなく、壇上から会場の皆さんにということです(苦笑)。
ところで、私の大河ドラマ「真田丸」批評に過剰に反応される方がいるようです。
これは私にとって大切な仕事です。どうやったら、大河ドラマを楽しめるのかと考え、ときに褒めてみたり、ときにけなしてみたりしています。一方的な立場にあるわけではありません。同意する人もいれば、そうでない人もいます。「おもしろくない」と思っている人に「おもしろいはずだ!」と強要する訳ではなく、「おもしろい」と思っている人に「おもしろくないはずだ!」と強要するわけではありません。
製作スタッフのご苦労はよくわかります。「どうやったらおもしろくなるのか!」その一心で取り組んでおられると思います。そういうことを考えながら、あるシーンなどについて「これはおもしろかった(良かった)」「ここはおもしろくなかった(良くなかった)」と書いています。なので、過剰に反応することなく、さらりとお読み捨ていただけると幸いです。
妙な言い方ですが、全体的に見れば、もちろんまったくおもしろくないはずがありません。何せ莫大な予算を投入し、人気俳優をピックアップしているのですから。初回の視聴率19.9%は、その根拠となりましょう。
ちなみに大変な誤解があるようですが、私の社会への影響力はゼロです。かつて若き吉村昭先生は、文壇への影響力が強く、かつ売り上げを左右する実力のある臼井吉見先生のもとを訪れ、批評を懇願されたことがあるそうです(結局、断られた)。私にはそんな実力はないので、適当に楽しんで、あとは忘れてください。
それにしても、バス事故は大惨事でした。私も同世代の息子と娘がいるもので、いたたまれない気持ちなりました(もう10数年会っていませんが)。私なんぞは死のうがどうなろうが、もう人生の終焉にかかっているので、どうってことありませんが、若い彼ら彼女には輝かしい未来があったはずです。こころからご冥福をお祈りいたします。
高速バスの事故は以前から問題になっておりました。運転手の過剰な労働時間、安価にあげるためのメンテナンスの不備などです。前者は人件費をケチっているわけです。後者もケチっているわけですが、タイヤがツルツルだとか聞くと、驚きを禁じえません。食べ物でも何でもそうですが、安全にはコストがかかるということを考えなくてはいけませんね。
昨日は、江戸東京博物館の「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」の内覧会に友人と出席しました。いつも内覧会の出席者は多いのですが、今回は史上最高ではなかったでしょうか。関心の高さがうかがえ、あっという間に会場が埋め尽くされました。力の入り方は、いつもより長い来賓の皆様のご挨拶からもうかがえました。
今回の目玉は「糸巻きの聖母」で、アジア初の公開とのことです。友人とともに走って、真っ先に観覧しました。「すばらしい!」と思ったのはもちろんですが、絵画の素養に乏しいのか、どこがすばらしいのかもよくわからず、ただただ感動するばかりでした! ほかにダ・ヴィンチの手稿原本が展示されていましたが、実は目を引いたのは北イタリアの名も無き画家の作品でした。
おおむね15世紀のものが多かったのですが、歴史に埋もれた画家のことを考えると、胸に熱いものがこみ上げてきました(ゲロじゃないよ)。彼らは一生懸命作品作りに取り組んだのでしょうが、後世に名を残せませんでした。オイラと同じだ、と。ダ・ヴィンチを模倣した作品もありましたが、後世に大きな影響を残したのはたしかなのですね。
ダ・ヴィンチの作品(絵画、手稿など)は、全部でわずか50点程度しかないようです。小さな戦国大名の発給文書くらいしかないのですね。図録の参考文献欄を見ると、何と膨大な数が! これはスペースの関係上、代表的なものばかりなので、もっと驚くべき点数になるのでしょう! 私ももっと赤松氏研究とか、文書が少ないとか愚痴らずに、がんばらなくてはと思いました。
なお、館長の竹内誠先生から「大いに宣伝して」と指示いただきました。むろん、私が高名な先生と親しくしているわけではなく、壇上から会場の皆さんにということです(苦笑)。
ところで、私の大河ドラマ「真田丸」批評に過剰に反応される方がいるようです。
これは私にとって大切な仕事です。どうやったら、大河ドラマを楽しめるのかと考え、ときに褒めてみたり、ときにけなしてみたりしています。一方的な立場にあるわけではありません。同意する人もいれば、そうでない人もいます。「おもしろくない」と思っている人に「おもしろいはずだ!」と強要する訳ではなく、「おもしろい」と思っている人に「おもしろくないはずだ!」と強要するわけではありません。
製作スタッフのご苦労はよくわかります。「どうやったらおもしろくなるのか!」その一心で取り組んでおられると思います。そういうことを考えながら、あるシーンなどについて「これはおもしろかった(良かった)」「ここはおもしろくなかった(良くなかった)」と書いています。なので、過剰に反応することなく、さらりとお読み捨ていただけると幸いです。
妙な言い方ですが、全体的に見れば、もちろんまったくおもしろくないはずがありません。何せ莫大な予算を投入し、人気俳優をピックアップしているのですから。初回の視聴率19.9%は、その根拠となりましょう。
ちなみに大変な誤解があるようですが、私の社会への影響力はゼロです。かつて若き吉村昭先生は、文壇への影響力が強く、かつ売り上げを左右する実力のある臼井吉見先生のもとを訪れ、批評を懇願されたことがあるそうです(結局、断られた)。私にはそんな実力はないので、適当に楽しんで、あとは忘れてください。
スポンサーサイト