2016年2月14日 今日も多忙だ+牧村康正/山田哲久『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』(講談社)
おはようございます。今日は暖かいようですね。今日も相変わらず忙しいです。逆に、忙しくないと大変なことになりますが・・・。そこが大きな矛盾となります・・・。
今日は牧村康正/山田哲久『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』(講談社)を紹介しましょう。
ご存じのとおり、西崎義展氏は「宇宙戦艦ヤマト」の生みの親です。
おそらく、私より上の世代の方が中心になると思うのですが、1970・80年代のアニメといえば、「宇宙戦艦ヤマト」一色であったように思います。それまでのアニメはロボットや怪獣が出て来て戦うもの、あるいは女の子が見るファンタジー的なものが多かったように思います。要は子供向けです。この作品は、その点で大人が見てもおかしくない作品でした。
私は記憶にないのですが、生で放映されたときは「アルプスの少女ハイジ」の裏番組であったため苦戦し、ついに途中で打ち切りになったとのこと(私も再放送で見ました)。再放送で人気が沸騰し、映画化につながったとのことです。以後、テレビ、映画で好評を博しましたが、私が記憶しているのは「2」までで、あとは見たかもしれませんが、印象に残っていません。たぶん、続きはおもしろくなかったのでしょう。
とにかく「ヤマト」の人気はすさまじく、テレビの再放送も映画も見ました。わざわざ親戚に連れられて、神戸市内の映画館に足を運んだ記憶がよみがえります。今では映画館での行列を目にすることは少なくなりましたが、「ヤマト」「ガンダム」「銀河鉄道999」は行列というよりも、「人の波」でした。本当にすごかったのです。
この本では、西崎氏の生涯をたどりつつ、「ヤマト」の制作秘話も盛り込まれています。彼が覚せい剤所持などで逮捕されたこと、「ヤマト」の著作権をめぐって松本零士氏と争ったことは知っていましたが、まったく興味はなかったので詳細は存じませんでした。本書ではその点も含めて、彼の生涯に詳しく触れています。
結論から申しますと、西崎氏のことを知って大変失望しました。
カネ、女にルーズ(というより無茶苦茶)で、かつ人望がない(でも従う人はいた)、しかも人を騙すのは当たり前、作品と人格は関係ないのだと痛感しました。晩年さまざまな事業に失敗し、はほぼ唯一のヒット作「ヤマト」の新作にかけますが、なかなかうまくいかなかったようです。そういえば「宇宙空母ブルーノア」というのは、何度か見た記憶がありますが、おもしろくないので見るのを止めたことを思い出しました。
本書は豊富な取材とインタビューに裏付けられており、大変興味深いものでした。一方で歴史における人間(個人)の評価の難しさを痛感しました。その点、彼はあまりに破天荒だったので、評価は困難なのかもしれませんね。ただ、私には彼のような生き方はできないと思いましたね。私なんぞ野心がないに等しい・・・。幸か不幸か・・・。
また、「宇宙戦艦ヤマト」を見たいと思いました。
この本は図書館にもありますし、早々に品切れになることはないでしょう。たぶんですが。
追記1 昼食は特製スタミナ・チャーハン
午前中から悪戦苦闘しております。今日の昼食は特製スタミナ・チャーハンです。ご飯、ベーコン、タマネギ、ニンニクと卵を炒めて味付けするだけ。ところが、ニンニクの量が半端ない。今日は外に出られませんな。まあ、仕事用のスタミナづくりというところでございまする・・・。
さて、連日で恐縮ですが、弊社刊行物のご案内です。
■『幕末・維新に学ぶ 英傑はいかに困難を乗り越えたか』(好評発売中!)New
渡邊大門著
○本書の構成○
はじめに
序 章 若者が活躍した幕末・維新
第一章 坂本龍馬 ―実践から学ぶ―
第二章 陸奥宗光 ―再チャレンジの成功―
第三章 大久保利通 ―信念を貫く重要さ―
第四章 河井継之助 ―抵抗勢力と既得権益の打破―
第五章 勝海舟 ―超人的な努力―
第六章 橋本左内 ―天才の悲哀―
終 章 幕末・維新期の若者に学ぶ
主要参考文献
おわりに
B6判 総ページ数・188頁 定価1,500円+税(計1,620円)
※本書は『「アラサー」が変えた幕末―時代を動かした若き志士たち―』マイコミ新書(2009)を増補・改題したものです。
【本書の内容】
あの幕末維新期の英傑は、なぜ成功したのか。教科書などでは、その生涯がごく簡単にしか取り上げられない幕末維新期の著名人たち。彼らの多くは強力なバックもなく、身分は低く無名の存在であった。そして、彼らの成功の陰には、度重なる試行錯誤と失敗があった! 本書では著名な6人の人物を取り上げ、単なる成功譚ではなく、むしろ試行錯誤と失敗に焦点を当てて叙述を試みた。政治的、経済的、社会的に混迷を深める中で、彼らはいかにして活路を見出したのだろうか。現代に生きる人の大きなヒントになる1冊です。
【購入方法】
代金1,620円を下記の口座のいずれかにお振り込みください。送料は無料です。
【振込方法①/銀行振込】
銀行口座:ゆうちょ銀行 〇一九店 当座 0587410
口座名義:株式会社歴史と文化の研究所 【カナ】 カ)レキシトブンカノケンキュウショ
※振り込まれましたら、送付先住所を明記してメール<watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■は@)>をください。
【振込方法②/振替口座】
口座記号番号:00150-9-587410
口座名称:株式会社歴史と文化の研究所
※図書館等の機関で、見積書、納品書等が必要な場合は、遠慮なくご連絡ください。

何卒ご購読のほどお願い申し上げます。
今日は牧村康正/山田哲久『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』(講談社)を紹介しましょう。
ご存じのとおり、西崎義展氏は「宇宙戦艦ヤマト」の生みの親です。
おそらく、私より上の世代の方が中心になると思うのですが、1970・80年代のアニメといえば、「宇宙戦艦ヤマト」一色であったように思います。それまでのアニメはロボットや怪獣が出て来て戦うもの、あるいは女の子が見るファンタジー的なものが多かったように思います。要は子供向けです。この作品は、その点で大人が見てもおかしくない作品でした。
私は記憶にないのですが、生で放映されたときは「アルプスの少女ハイジ」の裏番組であったため苦戦し、ついに途中で打ち切りになったとのこと(私も再放送で見ました)。再放送で人気が沸騰し、映画化につながったとのことです。以後、テレビ、映画で好評を博しましたが、私が記憶しているのは「2」までで、あとは見たかもしれませんが、印象に残っていません。たぶん、続きはおもしろくなかったのでしょう。
とにかく「ヤマト」の人気はすさまじく、テレビの再放送も映画も見ました。わざわざ親戚に連れられて、神戸市内の映画館に足を運んだ記憶がよみがえります。今では映画館での行列を目にすることは少なくなりましたが、「ヤマト」「ガンダム」「銀河鉄道999」は行列というよりも、「人の波」でした。本当にすごかったのです。
この本では、西崎氏の生涯をたどりつつ、「ヤマト」の制作秘話も盛り込まれています。彼が覚せい剤所持などで逮捕されたこと、「ヤマト」の著作権をめぐって松本零士氏と争ったことは知っていましたが、まったく興味はなかったので詳細は存じませんでした。本書ではその点も含めて、彼の生涯に詳しく触れています。
結論から申しますと、西崎氏のことを知って大変失望しました。
カネ、女にルーズ(というより無茶苦茶)で、かつ人望がない(でも従う人はいた)、しかも人を騙すのは当たり前、作品と人格は関係ないのだと痛感しました。晩年さまざまな事業に失敗し、はほぼ唯一のヒット作「ヤマト」の新作にかけますが、なかなかうまくいかなかったようです。そういえば「宇宙空母ブルーノア」というのは、何度か見た記憶がありますが、おもしろくないので見るのを止めたことを思い出しました。
本書は豊富な取材とインタビューに裏付けられており、大変興味深いものでした。一方で歴史における人間(個人)の評価の難しさを痛感しました。その点、彼はあまりに破天荒だったので、評価は困難なのかもしれませんね。ただ、私には彼のような生き方はできないと思いましたね。私なんぞ野心がないに等しい・・・。幸か不幸か・・・。
また、「宇宙戦艦ヤマト」を見たいと思いました。
この本は図書館にもありますし、早々に品切れになることはないでしょう。たぶんですが。
追記1 昼食は特製スタミナ・チャーハン
午前中から悪戦苦闘しております。今日の昼食は特製スタミナ・チャーハンです。ご飯、ベーコン、タマネギ、ニンニクと卵を炒めて味付けするだけ。ところが、ニンニクの量が半端ない。今日は外に出られませんな。まあ、仕事用のスタミナづくりというところでございまする・・・。
さて、連日で恐縮ですが、弊社刊行物のご案内です。
■『幕末・維新に学ぶ 英傑はいかに困難を乗り越えたか』(好評発売中!)New
渡邊大門著
○本書の構成○
はじめに
序 章 若者が活躍した幕末・維新
第一章 坂本龍馬 ―実践から学ぶ―
第二章 陸奥宗光 ―再チャレンジの成功―
第三章 大久保利通 ―信念を貫く重要さ―
第四章 河井継之助 ―抵抗勢力と既得権益の打破―
第五章 勝海舟 ―超人的な努力―
第六章 橋本左内 ―天才の悲哀―
終 章 幕末・維新期の若者に学ぶ
主要参考文献
おわりに
B6判 総ページ数・188頁 定価1,500円+税(計1,620円)
※本書は『「アラサー」が変えた幕末―時代を動かした若き志士たち―』マイコミ新書(2009)を増補・改題したものです。
【本書の内容】
あの幕末維新期の英傑は、なぜ成功したのか。教科書などでは、その生涯がごく簡単にしか取り上げられない幕末維新期の著名人たち。彼らの多くは強力なバックもなく、身分は低く無名の存在であった。そして、彼らの成功の陰には、度重なる試行錯誤と失敗があった! 本書では著名な6人の人物を取り上げ、単なる成功譚ではなく、むしろ試行錯誤と失敗に焦点を当てて叙述を試みた。政治的、経済的、社会的に混迷を深める中で、彼らはいかにして活路を見出したのだろうか。現代に生きる人の大きなヒントになる1冊です。
【購入方法】
代金1,620円を下記の口座のいずれかにお振り込みください。送料は無料です。
【振込方法①/銀行振込】
銀行口座:ゆうちょ銀行 〇一九店 当座 0587410
口座名義:株式会社歴史と文化の研究所 【カナ】 カ)レキシトブンカノケンキュウショ
※振り込まれましたら、送付先住所を明記してメール<watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■は@)>をください。
【振込方法②/振替口座】
口座記号番号:00150-9-587410
口座名称:株式会社歴史と文化の研究所
※図書館等の機関で、見積書、納品書等が必要な場合は、遠慮なくご連絡ください。

何卒ご購読のほどお願い申し上げます。
スポンサーサイト