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2016年2月16日 終わったようで終わらない+南丹市教育委員会編刊『摩気神社蔵小畠文書調査報告書』

 おはようございます。今日は昨日と打って変わって良い天気になりました。でも寒いのには変わりないですが。

 昨日も頑張ったのですが、思ったほど進んでいません。自分で「頑張ったのですが・・・」という都合の良い甘い自己評価はもはや通用しません。現在の人事評価でしたら、まったくのマイナス評価となりましょう。今日は続きを済ませて、一気にガツンといきたいところです。今日は校正、事務処理、論文の最後のツメが課題となりましょう。

 今日は、南丹市教育委員会編刊『摩気神社蔵小畠文書調査報告書』を紹介しましょう。

 丹波地方は、兵庫県と京都府の二つの府県をまたいでいます。兵庫県では『兵庫県史』史料編が刊行されており、ほぼ丹波の中世史料は網羅されています。一方、京都府では『京都府史』史料編が作れるわけもなく、個別の史料集や自治体史で補わないといけません。むろん、それですべてが網羅できるわけでもありません。

 小畠氏は現在の南丹市園部町宍人を本拠とした土豪で、その文書はいくつかの所蔵機関に分散して残っています。同市の摩気神社もその一つになります。小畠氏は文書のみならず、『北野社家日記』にもその姿が散見されます。大量に史料が載っているわけではないですが、比較的さまざまな形で残っており、研究対象としても良いと思います。

 同書では写真ですべての史料を紹介し、翻刻や詳細な解説が施されています。また、所蔵機関別の「小畠文書」のリストも作成されております。小畠氏研究の基本史料集の一つと言えましょう。ただ、めちゃくちゃな点数ではないので、ほかの所蔵機関の「小畠文書」もついでに翻刻・紹介していただきたかったなあ、というのが本音です。

 個人的にも丹波はおもしろい地域と思っておりますので、今後、研究を進めることができれば、と考えております。

 例のごとくですが、こうした史料集は品切れになるとほぼ重版されず、入手が困難になります。早めに手に入れることが重要です。詳細は、こちらで確認できます。

 追記1 サンマ定食サイコー!

 昼食は、サンマ、大根おろし、味噌汁でございました。さっぱりですね。サンマは安くてサイコーです。私の中では、サンマ、ホッケ、サバは「魚の三冠王」です。でも、外食でサンマ定食を食べると、800円くらいしてもおかしくないんですよね。さんまは、1匹100円くらいなので、何でそんなに高いのか? やはり人件費ですか・・・。さあ、午後もがんばりましょう!


 追記2 くるまやラーメン、サイコー!

 今日の夕方は図書館へ行って本を借り、ついでに必要なものの購入手続きを取りました。その帰り、くるまやラーメンで味噌ラーメンをいただきました。小ライス付きでなんと619円! もやしたっぷりで食べごたえがあります。コスパも最高です! 濃厚な味噌味が最高です。癖になる味でございます。たまに食べたくなりますね。


 さて、連日で恐縮ですが、弊社刊行物のご案内です。

■『幕末・維新に学ぶ 英傑はいかに困難を乗り越えたか』(好評発売中!)New

   渡邊大門著

   ○本書の構成○

     はじめに
     序  章 若者が活躍した幕末・維新
     第一章 坂本龍馬 ―実践から学ぶ―
     第二章 陸奥宗光 ―再チャレンジの成功―
     第三章 大久保利通 ―信念を貫く重要さ―
     第四章 河井継之助 ―抵抗勢力と既得権益の打破―
     第五章 勝海舟 ―超人的な努力―
     第六章 橋本左内 ―天才の悲哀―
     終  章 幕末・維新期の若者に学ぶ
     主要参考文献
     おわりに

     B6判 総ページ数・188頁 定価1,500円+税(計1,620円)

     ※本書は『「アラサー」が変えた幕末―時代を動かした若き志士たち―』マイコミ新書(2009)を増補・改題したものです。


【本書の内容】
 あの幕末維新期の英傑は、なぜ成功したのか。教科書などでは、その生涯がごく簡単にしか取り上げられない幕末維新期の著名人たち。彼らの多くは強力なバックもなく、身分は低く無名の存在であった。そして、彼らの成功の陰には、度重なる試行錯誤と失敗があった! 本書では著名な6人の人物を取り上げ、単なる成功譚ではなく、むしろ試行錯誤と失敗に焦点を当てて叙述を試みた。政治的、経済的、社会的に混迷を深める中で、彼らはいかにして活路を見出したのだろうか。現代に生きる人の大きなヒントになる1冊です。

【購入方法】
 代金1,620円を下記の口座のいずれかにお振り込みください。送料は無料です。


【振込方法①/銀行振込】
  銀行口座:ゆうちょ銀行 〇一九店 当座 0587410
  口座名義:株式会社歴史と文化の研究所 【カナ】 カ)レキシトブンカノケンキュウショ

  ※振り込まれましたら、送付先住所を明記してメール<watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■は@)>をください。

【振込方法②/振替口座】
  口座記号番号:00150-9-587410
  口座名称:株式会社歴史と文化の研究所

※図書館等の機関で、見積書、納品書等が必要な場合は、遠慮なくご連絡ください。

bakumatsu hyoushi - コピー_01

 何卒ご購読のほどお願い申し上げます。
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Re: 丹波の土豪・小畠氏について

一本松様

追加の情報ありがとうございます。
これからもよろしくお願い申し上げます。

丹波の土豪・小畠氏について

拝復、先日は丹波戦国期の土豪小畠氏に関しまして、重要な論考を飛ばしておりたいへん失礼をいたしました。それは、中西裕樹氏によります「戦国期・延徳年間における小畠氏の動向『北野社家日記』を通じて-」丹波史談会編・刊行『丹波第3号』所収です。ここに、中西氏の研究成果を謹んでご紹介を申しあげ、深くお詫び申しあげます。
 しかしながら、この地方史研究誌は、もはや購入することはすでに困難かもしれませんが、小畠氏を研究されるにあたりましては、福島克彦氏論考に併せましての先行論考として捉ええる必要があることを明記させていただきます。
 何卒、追記になりましたが、本ブログを汚し、渡邊先生をはじめ関係各位の方々に、お詫び方々深く陳謝を申しあげます。たいへん、申し訳ございませんでした。

Re: 南丹市の刊行物について

一本松様

 いつも応援ありがとうございます。また、補足のご説明に感謝申し上げます。このような出版物は存在が知られることが少なく、万が一品切れになると、入手が困難な書物です。今後、このような出版物を積極的に紹介したいと思います。

 引き続き応援のほどお願い申し上げます。

南丹市の刊行物について

 本ブログのご掲載は言うに及ばず、連日・連夜のご執筆活動に対しますご奮闘・ご精励に心から敬意と畏敬の念を申しあげます。
 さて、本日は京都府南丹市教育委員会編刊『摩気神社蔵小畠文書調査報告書』をご紹介に預かりましたが、これは南丹市立文化博物館にて一部600円で販売していますので、よろしくお願いいたします。また、戦国期の土豪である小畠氏を取り扱った論考としましては、福島克彦氏による「明智光秀と小畠永明」『明智光秀‐史料で読む戦国史‐』所収(八木書店刊)がありますので、こちらもご参照の上、丹波の地域的小土豪であります小畠氏の中世から戦国期にかけての動向を分析していただければ、たいへん興味深いと存じあげます。
 なお、明智光秀は小畠一族を頼りきっていたようですね。これも、織田家臣団・新参土豪の処遇に示唆を与えるものとしてたいへん面白い事例ではないかとも愚考いたします。
 それにいたしましても最近、若干拍手の数が増えたような気がいたしております。
プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
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