2016年2月17日 エッセーを書いてみたい+風早恂『有馬温泉史料(上・下)』(名著出版)
おはようございます。良い天気になりましたが、マンションが大規模修繕のため周囲が覆われており、いささか薄暗いのが残念です。約半年の辛抱ですね。
エッセーを書いてみたいと考えています。こんなことを書いたら怒られてしまいますが、歴史の本ばかり書いていると、少々息が詰まるというものです。たまには違った分野で書いてみたいものです。じゃあ、どんなエッセーかといえば、知識人や文学者が書くような高尚なものではなく、何と言ったらいいのか、おもしろくてゲラゲラと噴き出すようなものを書いてみたいと思っております。どうでしょう? ご意見をお聞かせください。
今日は、風早恂『有馬温泉史料(上・下)』(名著出版)を紹介しましょう。
神戸市の有馬温泉と言えば、今も温泉地として繁栄していますが、その淵源をたどると古代にまで行きつきます。本書はそうした古い歴史を持つ有馬温泉の史料を網羅したものです。それぞれ綱文を立て、該当する史料を掲出しています。一次史料のみならず、二次史料も含めて紹介しています。
近年、温泉の研究といえば、日本温泉文化研究会による『温泉の文化誌 論集【温泉学Ⅰ】』(岩田書院、2007年)、『湯治の文化誌 論集【温泉学Ⅱ】』(岩田書院、2010年)、『温泉をよむ』(講談社現代新書、2011年)がありますが、中世ではなかなか研究対象になりづらいような気がしています。ただ、本史料を拝読しておりますと、いやいや宝の山ではと思ってしまいます。 実は私もこの史料を利用して、数編の論文を執筆させていただきました。
実は、案外生活文化史と申しますか、あまり人気がないのです。歴史研究といえば、やはり政治史、経済史が主流で、天下国家を語るものというイメージが強いです。衣食住の文化などは、どうしても史料が断片的で、当時のモノ資料が伝わりにくいという事情もあります(まれに何百年前の梅干しが発見されるが)。今後、研究が必要な分野になりましょう。
著者の風早恂さんは地元の方で、長年にわたって有馬温泉に関する史料を収集・整理なさっていたようです。それを当時の東京大学史料編纂所の臼井信義先生のアドバイスを受け、刊行なさったようです。なお、臼井先生にも有馬温泉に関するご論文があります。昔はこうした郷土史家と言われる人がいたのですが、今や寂しい限りですね。
残念ながら、この本は絶版・品切れです。がんばって古書で見つけるか、図書館で借りてください。
さあ、今日もがんばりましょう。
追記1 平身低頭
校正後にミスが発覚。誠に情けない限り。本当に申し訳ございませんでした。
追記2 企画案
秋の刊行に向けて、企画案を練りました。おもしろい本ができそうです。お楽しみに。
追記3 大河ドラマ「真田丸」批評更新
大河ドラマ「真田丸」批評を更新しました。かなりの辛口でございまする。こちら。
さて、連日で恐縮ですが、弊社刊行物のご案内です。
■『幕末・維新に学ぶ 英傑はいかに困難を乗り越えたか』(好評発売中!)New
渡邊大門著
○本書の構成○
はじめに
序 章 若者が活躍した幕末・維新
第一章 坂本龍馬 ―実践から学ぶ―
第二章 陸奥宗光 ―再チャレンジの成功―
第三章 大久保利通 ―信念を貫く重要さ―
第四章 河井継之助 ―抵抗勢力と既得権益の打破―
第五章 勝海舟 ―超人的な努力―
第六章 橋本左内 ―天才の悲哀―
終 章 幕末・維新期の若者に学ぶ
主要参考文献
おわりに
B6判 総ページ数・188頁 定価1,500円+税(計1,620円)
※本書は『「アラサー」が変えた幕末―時代を動かした若き志士たち―』マイコミ新書(2009)を増補・改題したものです。
【本書の内容】
あの幕末維新期の英傑は、なぜ成功したのか。教科書などでは、その生涯がごく簡単にしか取り上げられない幕末維新期の著名人たち。彼らの多くは強力なバックもなく、身分は低く無名の存在であった。そして、彼らの成功の陰には、度重なる試行錯誤と失敗があった! 本書では著名な6人の人物を取り上げ、単なる成功譚ではなく、むしろ試行錯誤と失敗に焦点を当てて叙述を試みた。政治的、経済的、社会的に混迷を深める中で、彼らはいかにして活路を見出したのだろうか。現代に生きる人の大きなヒントになる1冊です。
【購入方法】
代金1,620円を下記の口座のいずれかにお振り込みください。送料は無料です。
【振込方法①/銀行振込】
銀行口座:ゆうちょ銀行 〇一九店 当座 0587410
口座名義:株式会社歴史と文化の研究所 【カナ】 カ)レキシトブンカノケンキュウショ
※振り込まれましたら、送付先住所を明記してメール<watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■は@)>をください。
【振込方法②/振替口座】
口座記号番号:00150-9-587410
口座名称:株式会社歴史と文化の研究所
※図書館等の機関で、見積書、納品書等が必要な場合は、遠慮なくご連絡ください。

何卒ご購読のほどお願い申し上げます。
エッセーを書いてみたいと考えています。こんなことを書いたら怒られてしまいますが、歴史の本ばかり書いていると、少々息が詰まるというものです。たまには違った分野で書いてみたいものです。じゃあ、どんなエッセーかといえば、知識人や文学者が書くような高尚なものではなく、何と言ったらいいのか、おもしろくてゲラゲラと噴き出すようなものを書いてみたいと思っております。どうでしょう? ご意見をお聞かせください。
今日は、風早恂『有馬温泉史料(上・下)』(名著出版)を紹介しましょう。
神戸市の有馬温泉と言えば、今も温泉地として繁栄していますが、その淵源をたどると古代にまで行きつきます。本書はそうした古い歴史を持つ有馬温泉の史料を網羅したものです。それぞれ綱文を立て、該当する史料を掲出しています。一次史料のみならず、二次史料も含めて紹介しています。
近年、温泉の研究といえば、日本温泉文化研究会による『温泉の文化誌 論集【温泉学Ⅰ】』(岩田書院、2007年)、『湯治の文化誌 論集【温泉学Ⅱ】』(岩田書院、2010年)、『温泉をよむ』(講談社現代新書、2011年)がありますが、中世ではなかなか研究対象になりづらいような気がしています。ただ、本史料を拝読しておりますと、いやいや宝の山ではと思ってしまいます。 実は私もこの史料を利用して、数編の論文を執筆させていただきました。
実は、案外生活文化史と申しますか、あまり人気がないのです。歴史研究といえば、やはり政治史、経済史が主流で、天下国家を語るものというイメージが強いです。衣食住の文化などは、どうしても史料が断片的で、当時のモノ資料が伝わりにくいという事情もあります(まれに何百年前の梅干しが発見されるが)。今後、研究が必要な分野になりましょう。
著者の風早恂さんは地元の方で、長年にわたって有馬温泉に関する史料を収集・整理なさっていたようです。それを当時の東京大学史料編纂所の臼井信義先生のアドバイスを受け、刊行なさったようです。なお、臼井先生にも有馬温泉に関するご論文があります。昔はこうした郷土史家と言われる人がいたのですが、今や寂しい限りですね。
残念ながら、この本は絶版・品切れです。がんばって古書で見つけるか、図書館で借りてください。
さあ、今日もがんばりましょう。
追記1 平身低頭
校正後にミスが発覚。誠に情けない限り。本当に申し訳ございませんでした。
追記2 企画案
秋の刊行に向けて、企画案を練りました。おもしろい本ができそうです。お楽しみに。
追記3 大河ドラマ「真田丸」批評更新
大河ドラマ「真田丸」批評を更新しました。かなりの辛口でございまする。こちら。
さて、連日で恐縮ですが、弊社刊行物のご案内です。
■『幕末・維新に学ぶ 英傑はいかに困難を乗り越えたか』(好評発売中!)New
渡邊大門著
○本書の構成○
はじめに
序 章 若者が活躍した幕末・維新
第一章 坂本龍馬 ―実践から学ぶ―
第二章 陸奥宗光 ―再チャレンジの成功―
第三章 大久保利通 ―信念を貫く重要さ―
第四章 河井継之助 ―抵抗勢力と既得権益の打破―
第五章 勝海舟 ―超人的な努力―
第六章 橋本左内 ―天才の悲哀―
終 章 幕末・維新期の若者に学ぶ
主要参考文献
おわりに
B6判 総ページ数・188頁 定価1,500円+税(計1,620円)
※本書は『「アラサー」が変えた幕末―時代を動かした若き志士たち―』マイコミ新書(2009)を増補・改題したものです。
【本書の内容】
あの幕末維新期の英傑は、なぜ成功したのか。教科書などでは、その生涯がごく簡単にしか取り上げられない幕末維新期の著名人たち。彼らの多くは強力なバックもなく、身分は低く無名の存在であった。そして、彼らの成功の陰には、度重なる試行錯誤と失敗があった! 本書では著名な6人の人物を取り上げ、単なる成功譚ではなく、むしろ試行錯誤と失敗に焦点を当てて叙述を試みた。政治的、経済的、社会的に混迷を深める中で、彼らはいかにして活路を見出したのだろうか。現代に生きる人の大きなヒントになる1冊です。
【購入方法】
代金1,620円を下記の口座のいずれかにお振り込みください。送料は無料です。
【振込方法①/銀行振込】
銀行口座:ゆうちょ銀行 〇一九店 当座 0587410
口座名義:株式会社歴史と文化の研究所 【カナ】 カ)レキシトブンカノケンキュウショ
※振り込まれましたら、送付先住所を明記してメール<watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■は@)>をください。
【振込方法②/振替口座】
口座記号番号:00150-9-587410
口座名称:株式会社歴史と文化の研究所
※図書館等の機関で、見積書、納品書等が必要な場合は、遠慮なくご連絡ください。

何卒ご購読のほどお願い申し上げます。
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