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2016年2月29日 東京マラソン+福岡市博物館編刊『黒田家文書』

 遅ようございます。大河ドラマ「真田丸」批評の執筆やチェックに手間取り、少し更新が遅れました。それにしても、昨日の東京マラソンは残念でした。日本人選手1位のタイムが悪く、下手をすれば3人枠を返上する可能性もあるとのことです。かつて日本は強豪だったのですが、今や世界は2時間5・6分台が勝負どころです。厳しいですな。

 よく駅伝が悪いといいますが、それはスピードが付かないからです。駅伝では20kmを完走できるかが問題となり、むろん5,000mや10,000mも重視するのですが、中長距離の選手が育ちません。むしろ海外(アフリカとか)では、5,000mや10,000mでスピードを付けた選手がマラソンに進出するようですね。どうしたらいいのでしょうかね。

 今日は、福岡市博物館編刊『黒田家文書』を紹介しましょう。

 2014年の大河ドラマ「軍師官兵衛」により、官兵衛のことは一気に世に知れ渡りました。一方、相変わらず先日紹介した『黒田家譜』に基づく俗説にも縛られているようですね。

 本書は黒田家に伝わる古文書集で、『黒田家譜』以上の根本史料と言えます。本書に加えて、孝高や長政のことを記した一次史料に基づき、二人の伝記は構成されるべきでしょう。

 本書の特徴(特に第1巻)は、豊富な写真とともに、翻刻や読み下しだけでなく、詳細な解説があることでしょう。ここまで詳細ならば、私のような初心者にも良く理解できます!

 まだ在庫はあるようですので、ご関心の向きはお求めください。

 追記1 昼食

 昼食は大根入り味噌汁、ホッケ、塩昆布、ご飯。おじんになると、これくらいが適量のようです。

 追記2 大河ドラマ「真田丸」批評を更新しました

 大河ドラマ「真田丸」批評を更新しました。相変わらず辛口になって申し訳ございません。こちら


 さて、連日で恐縮ですが、弊社刊行物のご案内です。

■『幕末・維新に学ぶ 英傑はいかに困難を乗り越えたか』(好評発売中!)New

   渡邊大門著

   ○本書の構成○

     はじめに
     序  章 若者が活躍した幕末・維新
     第一章 坂本龍馬 ―実践から学ぶ―
     第二章 陸奥宗光 ―再チャレンジの成功―
     第三章 大久保利通 ―信念を貫く重要さ―
     第四章 河井継之助 ―抵抗勢力と既得権益の打破―
     第五章 勝海舟 ―超人的な努力―
     第六章 橋本左内 ―天才の悲哀―
     終  章 幕末・維新期の若者に学ぶ
     主要参考文献
     おわりに

     B6判 総ページ数・188頁 定価1,500円+税(計1,620円)

     ※本書は『「アラサー」が変えた幕末―時代を動かした若き志士たち―』マイコミ新書(2009)を増補・改題したものです。


【本書の内容】
 あの幕末維新期の英傑は、なぜ成功したのか。教科書などでは、その生涯がごく簡単にしか取り上げられない幕末維新期の著名人たち。彼らの多くは強力なバックもなく、身分は低く無名の存在であった。そして、彼らの成功の陰には、度重なる試行錯誤と失敗があった! 本書では著名な6人の人物を取り上げ、単なる成功譚ではなく、むしろ試行錯誤と失敗に焦点を当てて叙述を試みた。政治的、経済的、社会的に混迷を深める中で、彼らはいかにして活路を見出したのだろうか。現代に生きる人の大きなヒントになる1冊です。

【購入方法】
 代金1,620円を下記の口座のいずれかにお振り込みください。送料は無料です。


【振込方法①/銀行振込】
  銀行口座:ゆうちょ銀行 〇一九店 当座 0587410
  口座名義:株式会社歴史と文化の研究所 【カナ】 カ)レキシトブンカノケンキュウショ

  ※振り込まれましたら、送付先住所を明記してメール<watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■は@)>をください。

【振込方法②/振替口座】
  口座記号番号:00150-9-587410
  口座名称:株式会社歴史と文化の研究所

※図書館等の機関で、見積書、納品書等が必要な場合は、遠慮なくご連絡ください。

bakumatsu hyoushi - コピー_01

 何卒ご購読のほどお願い申し上げます。
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Re: 映画「切腹」と大河ドラマ

いやー、意を汲み取っていただき感謝申し上げます。
映画切腹は滝口康彦の原作ですが、本当にあれは名作ですよね。
次の批評では「影武者」のことを取り上げようと思ったのですが、あの作品も影武者の悲哀を描いた名作でした。
NHKの方も一生懸命がんばっておられるのでしょうが、なかなか難しいものです。

もう一つは似た話題になるのですが、最近の時代小説もいささか力がありません。
私なんかは古い人間ですので、森鴎外ですとか、芥川龍之介ですとか、せめて井上靖とかくらいまででしょうか(ほかにもいますが)。
とにかく最近のものは、ちょっとイマイチかなと思ってしまいます(ごめんなさい)。
小説にしても、テレビや映画にしても、なかなか難しいものです。

どうか今後とも応援のほどお願い申し上げます。

映画「切腹」と大河ドラマ

 いゃー映画「切腹」は良かったですね!!主演の仲代達也さんは名優でした。黒澤明監督の映画「影武者」では、勝新太郎さんと黒澤監督の確執から、急きょ仲代さんが演じる武田信玄の影武者に交代でした。確か、高天神城?の攻防戦で、夜間の銃撃戦から武田信玄の近従者が仲代・影武者でありながら身命を賭して守り抜くシーンは印象的でした。そして影武者である仲代さんの迫真の演技といい、重みがありましたね。映画「切腹」は、近年のリメイク版「一命」によっても一段と脚光を浴びたような気がしますが、こちらは主演が、かの市川海老蔵さんでした。海老蔵さんはミーハー的な挙動からも、あまり好きな歌舞伎俳優ではないですが、この映画「一命」では、好演していたように見受けられました。それは、何はともかく脚本と監督が良かったからでしょうか。
 さて、大河ドラマですが、これはもう「お茶の間時代ドラマ」ですので、極度な期待感で視聴すべきではないと思っています。かつて、高視聴率であった「花の生涯」でも、所詮は舟橋聖一氏の同名小説が原作となっていて、尾上松緑さんが演じる井伊直弼やセットがいくら重厚感があふれていても、それは一種の虚像ドラマでしかありませんでした。ましてや、今年の大河ドラマ「真田丸」においても、それ以上のことが言えるのではないかとも感じています。とは言いましても、大河ドラマの批評は批評で、しっかりと歴史の虚像と実像のハザマでのご解説を求められていますので、どうか今後とも、めげずに国民的な視聴者や読者を「なるほどなぁ」と、うならせるような名コメントをご期待いたしております。
プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
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