fc2ブログ

2016年3月5日 十六世紀史研究学会+八代市立博物館未来の森ミュージアム編刊『松井文庫所蔵古文書調査報告書』

 おはようございます。厳しい寒さが徐々に緩和されつつありますね。もうすぐ春です。ひな人形を出している方は、至急に片付けてくださいね。

 十六世紀史研究学会は、早くも3年目を迎えました。すでに5号まで刊行しており、この春には6号が刊行の予定です。今年に至っては研究会例会を開始しました。ではなぜ十六世紀史研究学会を設立したのでしょうか。しかも、年会費を徴収せずに運営しています。ほかにスタッフがいるわけでもなく、結構な負担です。どうしてなのでしょうかね。

1 会費を徴収しないわけ
 会員を募り、会費を徴収すると、定期購読者が存在するので、財政的には安定するかもしれません。しかし、会員名簿の管理や会費徴収の管理が面倒です。また、会員制にすると、会員以外の方の参加が難しいという側面があります。なので、どなたでも寄稿したり、研究会に参加できるシステムにしました。これなら、いろいろな意味で楽です。

2 財政は?
 基本的に開始の売り上げで成り立っています。自分が編集の手間を引き受けることで、印刷費を押さえています。基本的に私財を投げうってはじめました。

3 自由に書ける媒体を
 大学や研究所などには紀要がありますが、非常勤研究者にはありません。特に、そうした方に広く門戸を開きたいと考えております(もちろん専任職の方もOKです)。先述のとおり、年会費や投稿料は一切不要です。買い取りの義務もありません。

4 誰もが参加できる学会を
 研究者だけでなく、多くの方に参加いただきたいと思っております。ただ、レベルや質は下げませんので(投稿論文も報告も)、参加者の皆さんとともに勉強できればと思っています。

5 とにかく参加してください
 会誌を購読いただくだけでなく、積極的に会誌に投稿したり、研究例会で報告してください。私と直接面識のない方でも、もちろん構いません。何卒よろしくお願い申し上げます。

 今日は、八代市立博物館未来の森ミュージアム編刊『松井文庫所蔵古文書調査報告書』を紹介しましょう。

 言うまでもないですが、松井氏は肥後熊本藩の筆頭家老の家柄です。熊本藩の史料は膨大にあり、『大日本史料』ほかで続々と刊行されています。それゆえ研究の蓄積は相当なものがあります。松井文庫にも、膨大な古文書が収蔵されており、八代市立博物館未来の森ミュージアムにより、翻刻された史料が刊行されています。

 中でも興味を引くのが、「九州の関ヶ原」と称される一連の戦いに関する史料です。『黒田家譜』にも書かれていますが、近年では白峰旬先生がこの史料を用いて、詳細に論じておられます(もちろん、ほかの史料も交えて)。近世初期の政治動向や藩政にまつわる貴重な史料が多数収録されているので、必備の史料集と言えましょう。

 ただし、古い巻は品切れになっており、古書でもやや高めです。必要な方は、今のうちに少しでも買っておきましょう。こちら

 さて、連日で恐縮ですが、弊社刊行物のご案内です。

■『幕末・維新に学ぶ 英傑はいかに困難を乗り越えたか』(好評発売中!)New

   渡邊大門著

   ○本書の構成○

     はじめに
     序  章 若者が活躍した幕末・維新
     第一章 坂本龍馬 ―実践から学ぶ―
     第二章 陸奥宗光 ―再チャレンジの成功―
     第三章 大久保利通 ―信念を貫く重要さ―
     第四章 河井継之助 ―抵抗勢力と既得権益の打破―
     第五章 勝海舟 ―超人的な努力―
     第六章 橋本左内 ―天才の悲哀―
     終  章 幕末・維新期の若者に学ぶ
     主要参考文献
     おわりに

     B6判 総ページ数・188頁 定価1,500円+税(計1,620円)

     ※本書は『「アラサー」が変えた幕末―時代を動かした若き志士たち―』マイコミ新書(2009)を増補・改題したものです。


【本書の内容】
 あの幕末維新期の英傑は、なぜ成功したのか。教科書などでは、その生涯がごく簡単にしか取り上げられない幕末維新期の著名人たち。彼らの多くは強力なバックもなく、身分は低く無名の存在であった。そして、彼らの成功の陰には、度重なる試行錯誤と失敗があった! 本書では著名な6人の人物を取り上げ、単なる成功譚ではなく、むしろ試行錯誤と失敗に焦点を当てて叙述を試みた。政治的、経済的、社会的に混迷を深める中で、彼らはいかにして活路を見出したのだろうか。現代に生きる人の大きなヒントになる1冊です。

【購入方法】
 代金1,620円を下記の口座のいずれかにお振り込みください。送料は無料です。


【振込方法①/銀行振込】
  銀行口座:ゆうちょ銀行 〇一九店 当座 0587410
  口座名義:株式会社歴史と文化の研究所 【カナ】 カ)レキシトブンカノケンキュウショ

  ※振り込まれましたら、送付先住所を明記してメール<watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■は@)>をください。

【振込方法②/振替口座】
  口座記号番号:00150-9-587410
  口座名称:株式会社歴史と文化の研究所

※図書館等の機関で、見積書、納品書等が必要な場合は、遠慮なくご連絡ください。

bakumatsu hyoushi - コピー_01

 何卒ご購読のほどお願い申し上げます。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
QRコード
QRコード
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
212位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
歴史
52位
アクセスランキングを見る>>
リンク
ブログ内検索
RSSフィード
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
最新の記事