2016年3月16日 労働慣行+島根県古代文化センター編刊『尼子氏の特質と興亡に関わる比較研究』

 おはようございます。今日は、やや暖かめです。明日はもっと暖かくなるようです。春の訪れは近そうです。大河ドラマ「真田丸」批評は、たぶん今日にはアップされると思います。

 昨日でしたか、ニュースでコンビニでバイトしている高校生に対して、勤務時間前に強要していたトイレ掃除について、ちゃんと賃金を支払うとの報道がなされていました。なかなか難しい問題ですね。

 働いた経験がある人ならわかるのですが、社会人のマナーとして、出勤時刻の10~15分前には会社に到着して、事務所を整理・掃除したり、お茶くみというのがありました。また、勤務終了時刻になっても、ちょっと10~15分程度は残って、残務整理して帰るという「美徳」もありました。おそらくですが、先の事態は経済不況と成果主義が影響しているのだと思います。

 景気のいい頃は、何も問題がなかったのでしょう。「新人なんだから早く出勤すべきだ」「女性だから掃除やお茶くみをすべきだ」という時代がありました。しかし、不況になると、後者のごとき妄言は通用しなくなり、「お茶くみなんかどうでもいいから、しっかり働いてくれ」ということになりました。男女雇用機会均等法の後押しもあり、今ではエライさんがお茶を出してくれるのも珍しくありませんね。

 ただ、前者はどうでしょうか? 成果主義は一種の契約です。仕事の範囲や到達点などを決め、どこまで達成できたかにより、給与が決まります。「掃除とか若いからとか関係ねえだろう」ということになります。年功序列にはそれなりの「美徳」があったのですが、今や関係ありません。雇用契約で出勤時間が9時になっていれば、9時に出勤すればいいわけで、掃除は9時になってからすればいいわけです。

 同時に飲み会やその他の親睦会のこともありましょう。また、仕事をするのに、年齢は関係ないだろうということもありましょう。成果主義は仕事でその人を評価し、給与を決めるのですが、今でもそれ以外の価値の尺度が持ち込まれることも少ないようです(飲み会に来ないとか)。

 今では30代の部長のもとに、50代の部下がいるなんて珍しくありません。その30代の部長が女性であることも同様です。麗しい年功序列が消滅し、成果主義によりすべてを会社と労働者との雇用関係で完結するならば、仕事とそれ以外のことは切り離して考えるべきなのですかね。

 今日は、島根県古代文化センター編刊『尼子氏の特質と興亡に関わる比較研究』を紹介しましょう。

 以前も申しましたが、島根県はまとまった史料集がないので研究が大変でしたが、今では『尼子氏史料集』が刊行され、かなり史料の便は改善されました。同時に、研究が進展しています。普通は、こうした大部な史料集が刊行されると、不思議なことに研究が進まなくなるのですがね・・・。

 尼子氏の研究といえば、長谷川博史先生、井上寛司先生、佐伯徳哉先生などのご研究が一つの到達点になっておりますが、この論集では、文献史学のみならず考古学の成果が盛り込まれており、また政治史だけでなく流通や宗教の視点からも、尼子氏の分析が行われています。非常に重要な論集です。

 ただ、私が購入した時点で、品切れになったようです。図書館で閲覧するか、古書店で購入してください。

 さて、連日で恐縮ですが、弊社刊行物のご案内です。

■『幕末・維新に学ぶ 英傑はいかに困難を乗り越えたか』(好評発売中!)New

   渡邊大門著

   ○本書の構成○

     はじめに
     序  章 若者が活躍した幕末・維新
     第一章 坂本龍馬 ―実践から学ぶ―
     第二章 陸奥宗光 ―再チャレンジの成功―
     第三章 大久保利通 ―信念を貫く重要さ―
     第四章 河井継之助 ―抵抗勢力と既得権益の打破―
     第五章 勝海舟 ―超人的な努力―
     第六章 橋本左内 ―天才の悲哀―
     終  章 幕末・維新期の若者に学ぶ
     主要参考文献
     おわりに

     B6判 総ページ数・188頁 定価1,500円+税(計1,620円)

     ※本書は『「アラサー」が変えた幕末―時代を動かした若き志士たち―』マイコミ新書(2009)を増補・改題したものです。


【本書の内容】
 あの幕末維新期の英傑は、なぜ成功したのか。教科書などでは、その生涯がごく簡単にしか取り上げられない幕末維新期の著名人たち。彼らの多くは強力なバックもなく、身分は低く無名の存在であった。そして、彼らの成功の陰には、度重なる試行錯誤と失敗があった! 本書では著名な6人の人物を取り上げ、単なる成功譚ではなく、むしろ試行錯誤と失敗に焦点を当てて叙述を試みた。政治的、経済的、社会的に混迷を深める中で、彼らはいかにして活路を見出したのだろうか。現代に生きる人の大きなヒントになる1冊です。

【購入方法】
 代金1,620円を下記の口座のいずれかにお振り込みください。送料は無料です。


【振込方法①/銀行振込】
  銀行口座:ゆうちょ銀行 〇一九店 当座 0587410
  口座名義:株式会社歴史と文化の研究所 【カナ】 カ)レキシトブンカノケンキュウショ

  ※振り込まれましたら、送付先住所を明記してメール<watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■は@)>をください。

【振込方法②/振替口座】
  口座記号番号:00150-9-587410
  口座名称:株式会社歴史と文化の研究所

※図書館等の機関で、見積書、納品書等が必要な場合は、遠慮なくご連絡ください。

bakumatsu hyoushi - コピー_01

 何卒ご購読のほどお願い申し上げます。
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Secre

Re: 尼子一族など


ありがとうございます。
自治体も財政難で厳しいところがございましょう。
あの史料集も渾身の力で発行したように思います。

足立美術館は、仰せのとおり入場料が高額過ぎて、ついに入館しませんでした。

関東の僻地に住んでおりますと、もう2度と島根、鳥取の地は踏むことはないと思ってしまいます・・・。

でも、また行ってみたいものです。

尼子一族など

あっ、今日は尼子氏の欄でしたね、たいへん失礼いたしました。
月山・富田城跡は、広瀬町の時代から主郭部の発掘調査やら山中御殿跡の復原整備などを手掛けていましたね。山城の史跡整備の先駆けをされているように見受けられましたが、合併後の安来市になってからは、ほとんど整備が進んでいないような気もしています。
 近くにある足立美術館の入館料は高額ですが、見ごたえがありますね。巨匠・横山大観や富岡鉄斎など日本画家の神髄に触れることができますし、壮大な日本庭園(遠景の借景には富田城も)には、心が広々と晴れやかな気分になります。
 京都の寺社庭園や備中高梁市・頼久寺の庭園なども歴史な趣があって、こころが静謐となりますが、ここ足立美術館の庭園は、ただスケールが桁違いに大きい、という点でしょうか。
 それにつけても、尼子一族の興亡史といい、この備中高梁の露と消えた、山中鹿之介の最後には、一抹の感涙すべきものがあります。
 今後とも、尼子氏や山陰地方の中世から戦国史研究が一段と進展いたしますことを願っております。

Re: 国会議事堂周辺

いつもありがとうございます。
貴重な体験をなさっているのですね。
わたしもいつかは、国会議員に呼ばれたいものです。
もちろん、参考人としてはないですよ(苦笑)。

国会図書館の食堂では、何度もカレーを食べたのですが・・・。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

国会議事堂周辺

 確かに、そういえば表面的には国会議事堂周辺には食堂やレストランはないですね!! 
 ところが、衆議院・参議院会館の地下には外部委託を受けた業者が食堂を営業しています。国会議事堂もそうですね。割と安くて美味しいメニュー?がありますが、国会議事堂の方はややメニューが少ないです。
議員会館には、理容店やコンビニ的な店もあります。以外と便利ですね、議員先生や秘書、職員以外にも中に入れる資格の方なら、誰でも食券を販売機から購入して注文が出来ます。議員会館から地下2階の通路から国会議事堂に入りことができますが、かつては、日立の旧式エレベーターだったのに驚きました。また、赤絨毯ではなく、ほとんどオレンジ色の絨毯でした。

 国土交通省(当時は建設省カ)の建物には、もう20年ほど昔のことですが、東大卒のエリート同級生を訪ねて入ったことがありましたが、カバンの中身までチェックされました。○○真理教全盛期だったと記憶していますが、こちらは地下ではなく上階に食堂があり、そのエリートと一緒に昼食を取り談笑しました。
それぞれ、社員食堂的な施設をもっていて、公務員も大いに利用している現状ですが、先生方は、夜になるとホテルニューオータニや赤坂見附周辺にある超一流レストランでの会合となる訳ですね!!
プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
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