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2016年4月22日 洋泉社HPに掲載の大河ドラマ「真田丸」批評のスタンスについて

 おはようございます。好天に恵まれました。

 今日は、洋泉社HPに掲載の大河ドラマ「真田丸」批評のスタンスについて書きましょう。最初に申し上げておきたいのは、私は世間的にはまったくの無名で、いくら騒ぎ立てても(辛口な批評をしても)大河ドラマ「真田丸」の人気や視聴率にはいっさい関係ないということです。悲しいことに社会的な影響力は、「ゼロ」です。ですので、大河ドラマ「真田丸」ファンの方は安心してください。

 まず、大河ドラマは「真田丸」だけでなく、歴史的な出来事を素材としたフィクンションです。ドラマです。したがって、史実と異なる点が出て来てもしょうがありません。私は史実と違うらしいとのことを書いておりますが、それは読者の方に知ってほしいだけで、別に非難しているわけではありません。仮に、最新の研究成果に基づき「真田丸」を再現すれば、極めて無味乾燥なものになりましょう。

 たとえば、「宇宙戦艦ヤマト」を見て、「戦艦が空を飛ぶはずはない、宇宙を航行できるはずはない」という専門家はいると思いますが、別に気にしていないと思います。それがおもしろいのですから。「医龍」をみて「現代医学では不可能だ!」と思う医者入るかもしれませんが、やはり気にしていないと思います。それがおもしろいのですから。

 おもしろい、おもしろくないの基準は、人によってさまざまです。大河ドラマ「真田丸」の場合は、コント調、ギャグ調(いわゆる緊張感、重厚感のなさ)、きりに見られる現代的な感覚(しぐさも含めて)の持ち主の登場などが批判されています。私も同感です。でも、それがおもしろいという人に対して、「おもしろくないと言え」とまでは申しません、人がどう思うと勝手ですので。

 かといって、私も御用批評家のごとく、絶賛し続けるのも変です。見たまま思ったままを感想として書いています。別にあら探しをしているわけではありません。本音を言うと、おもしろいところ、いいところはないかと探していますが、なかなか見当たりません。それが残念でなりません。おもしろければ、おもしろいといいます。そこまで性格はゆがんでいません。

 ただ、大河ドラマの最近の傾向としては、原作がないためか、適当に逸話を取り上げて継ぎ足している印象が強いです。登場人物のキャラクターもおもしろみに欠け、ステレオタイプに描かれています。血が通っていないような印象を受けます。

 時代劇のおもしろさは、史料のない部分の描き方にあるように思います。戦国という時代の趣を醸し出しながら、いかに人々が考え抜き行動したか。「そうか、そういう風に考えたのか!」などと視聴者を引き込むことができれば成功です。今は、「そんなことないだろう」というしらけムードが漂っているように感じます。

 時代劇に限らず、視聴者が共感し引き込まれるような作品でなければ、おもしろいとは言えないように思います。

 うまく書けませんでしたが、だいたい上記のようなことです。

 大河ドラマ「真田丸」がおもしろいと思っている人は、別に私の批評を気にしないでください。
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プロフィール

渡邊大門(わたなべ だいもん)

  • Author:渡邊大門(わたなべ だいもん)
  • 1990年3月関西学院大学文学部史学科卒業
    2008年3月佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
    E-Mail:watanabe.daimon■peach.plala.or.jp(■=@)
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